newカシオンと北星の物語
前回のあらすじ… カシオンと北星は謎の食事券を手に入れ、指定の時間まで余裕があるので4号車に向かう事にした。 あらすじ終わり。 トワイライトエクスプレスの4号車には「サロンデュノール」と言う場所があります。 簡単に言えばサロンカー、もしくは景色を…
はまなす「つまり…お父さんとお母さんは最初はお爺ちゃん達に嫌われてたの?」 カシオン「まあ…そんな感じかな」 北星「少なくとも私のお父さんからは今ほど好かれてはなかったかな…」 はまなす「じゃあ、その後どうなったの?お父さんがお母さんを連れて大…
ピザの配達を頼んだ直後、まさかの北星が帰って来るという修羅場になっていた。 はまなす「お母さんお帰り!!」 北星「ただいまー、お父さんはどこにいる?」 はまなす「お父さんはリビングだよー!」 カシオンはまさか北星が帰って来るとは想像してなかっ…
札幌駅で北星と合流を果たした僕と北星。 しかし僕の視界に北星によく似た人がこちらを見ている事に気づく。 そしてしばらくするとその人は僕らの方に向かって来た。 北星「あ、お母さん!この人が私の友達のカシオンだよ!」 お母さん…そうか、この人はあの…
今日の鹿児島は曇り、と言うよりは灰の曇り。 桜島から出た灰が鹿児島市内に降り注ぐ、朝から外は灰の除去車両で忙しそうだ。 僕はいつもの時間に起きてはまなすを起こす、昨日北星は早く帰ってきていたので食事とかは北星が作ってくれてる。 カシオン「おは…
僕らの朝は早い、ようやく住み慣れた鹿児島に朝日が昇る。時計を見たら朝の6時、目を覚ますと隣にははまなすの姿だけで、北星の姿はなかった。僕は立ち上がってリビングに向かう。 北星はリビングで朝食を作っていた。 「あ、カシオン!おはよ!」 「北星…お…
現実に戻り、娘に過去の話をしてたら気づけばもう夜の9時だった。 娘のはまなすを夜に寝かしつけて、北星とようやく2人っきりになれた。 「懐かしかったわ…私達が出会った頃の話…」 「あの時、北星があんなに泣いてたからビックリしたんだよ?」 「えへへ、…
僕が17歳の頃、あの時は高校2年生の冬だった。 当時の生活は、平日は普通に学校へ通い、金曜日から日曜日までは祖父の家で泊まりによく行っていた。僕の父と母が休日も仕事だった為だ。お金も親が出してくれてたので、祖父の家に帰るのがほとんど日常になっ…
これは、誰もが知らない寝台特急カシオペア、北斗星、そしてトワイライトエクスプレスがあった時のお話。 僕の名前はカシオン、僕らは今…九州にある小さな会社で働いている。子供も産まれて今はすごく恵まれた環境で過ごしてる。僕の妻は北星、今はJR九州の…