みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

オリキャラ、「カシオン」と「北星」の物語24

翌朝

北星「……結局…全然眠れなかった…」
北星の母「あら、おはよう」ニコ
北星「おはよう……。ねえ、お母さん…」
北星の母「何?」
北星「私ってさ……正しかったのかな…」
北星の母「え、何が?」
北星「カシオンにさ…正直な気持ちが伝えられなかったの…」
北星「私…カシオンを止めそうになったから…「頑張って」と言うしかなかった…」
北星の母「それで、後悔はしてるの…」
北星「……うん」
北星の母「だったら、その気持ちをしっかりと伝えなさい」
北星「うん………って、え?」
北星の母「隣の部屋で、あなたのお客様が来てるわよ」
北星「え?」
北星の母「ほら、早く行ってきなさい」
北星「う…うん」テクテクテク



北星の母「……」ニコ
北星の父「お前、演技が上手過ぎるだろ」
北星の母「あら、そうかしら?」
北星の父「だが、後はカシオン自身だ」
北星の母「でも、きっとカシオンなら……」



北星の家 和室
北星(一体、誰だろう…)ガチャ
カシオン「あ…」
北星「?!」
カシオン「ほ…北星」
北星「な…何でカシオンがここに?!」
カシオン「じ…実は…」
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北星「それで、私のお母さんに部屋まで運ばれたのね」
カシオン「あのさ、北星…」
北星「な…なに?」
カシオン「僕、北星に伝えなきゃならない事があるんだ」
北星「わ…私に?」
カシオン「うん」
北星「……いいわよ、話して?」
カシオン「昨日の夜、普通なら九州に行って仕事をしてるハズだった」
カシオン「でも、僕はやっぱり……」
北星「……」
カシオン「君がずっと、僕の側に居てほしい!」
北星「え?!それって……」
カシオン「僕と、一緒に九州に来てくれないかな……」
北星「でも、私には親だっているし、まだ学校生活が……」
カシオン「その事なのだけど、実は仕事は君が学校を卒業するまで休みにしてもらったんだ」
北星「えぇ?!」
カシオン「北星、僕は真剣なんだ…」
北星「………」
カシオン「………」
北星「ねえ、カシオン」
カシオン「何?」
北星「たとえ、私が卒業しても…私はお仕事を探さなきゃいけないし…」
カシオン「………」
北星「それに…、お父さんやお母さんとも離れたくないのよ…」
北星の父「北星、そんな余計な事は考えなくていい!」
北星「お…お父さん?!」
北星の母「あなただって、卒業したら立派な大人になるのよ?それでも親離れ出来ないの?」
北星「そ…それは……」
北星の父「余計な事は考えるな。自分に正直になれ!」
北星「………」
カシオン「北星……」
北星「カシオン…」
カシオン「………」
北星「私を、幸せにしてくれる…?」
カシオン「……当たり前だ!!!」
北星「………」
カシオン「僕は君を必ず幸せにしてみせる!約束する!」
北星「……ありがとう…カシオン…」
北星の父「これで…決まったな」
北星の母「寂しくなるけど…それで北星が幸せになるなら、嬉しい事よ」




それから1ヶ月後、北星は学校を卒業た。
そして…。



北星の母「忘れ物無いわよね?」
北星「大丈夫だよ」
カシオン「北星、そろそろだよ?」
北星「うん、今行くよ!」
北星の父「北星、最後に言っておく…」
北星「?」
北星の父「後悔はしてないな?」
北星「……うん!!」
北星の父「よし!行って来い!」
北星「行って来ます!!」



札幌駅 ホーム内

北星の父「北星の事を頼んだぞ」
カシオン「はい!」
北星の母「北星、しっかりお仕事を見つけるのよ?」
北星「分かってるよ!」
アナウンス「まもなく、8番線から、寝台特急「北斗星」が発車します」
北星「じゃあね!お父さん!お母さん!」
カシオン「では、行って来ます!」
北星の母「頑張ってね!」
北星の父「仲良く暮らせよ!」



こうして…北星とカシオンは、九州に旅立った…。


この物語も、いよいよ終点。
次回はいよいよ特別編。
カシオンと北星の九州での出来事を書きます。
では!!