みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

祝福の七色道 第三章「サユキの過去、ミカンの思い」

時空警備隊と行動を共にする事になったオーシャン、夜になってすでに睡眠時間ではあるものの、中々眠れなかった。
オーシャンは屋上で星を見ていた。

オーシャン「…」
オーシャン「…我は、一体誰だったのだ…」
???「オーシャン?」
オーシャン「!何奴⁈」
ミカン「私よ、オーシャン」
オーシャン「ミカン殿でしたか…失礼した」
ミカン「眠れないの?」
オーシャン「…」
ミカン「ねえ、オーシャン。サユキの事でちょっと聞いていい?」
オーシャン「何かな?」
ミカン「サユキは、元気そうだった?」
オーシャン「元気と言うより…深刻な顔してました…」
ミカン「そう…」
オーシャン「ミカン殿は、サユキ殿とどんな関係なのであるのですか?」
ミカン「サユキは…私とミライの子供なの…」
オーシャン「え⁈」
ミカン「さっきアランが言ってたでしょ、サユキは二年前に死んだって…」
オーシャン「はい」
ミカン「実はね…その時もオーシャンと同じで、私達は未来から来たサユキの暴走を止めるために、異空間に行ったの」
そしたら…

異空間

ミライ「…ミカン!」
ミカン「ミライ…?」
サユキ「お母さん!」
ミカン「サユキ…、未来のサユキは?」
サユキ「私の中に…同化していったわ」
ミカン「よかった…」
ミライ「それより…どうやら僕ら、この異空間に閉じ込められたらしい…」
サユキ「さっきまで出れる所はあったはずなのに…」
ミカン「私達…どうなるの?」
ミライ「…」

異空間の外

アラン「キウシ、どうするの⁈このままだとミカン達が‼」
キウシ「分かってる‼」
ムーン「異空間に閉じ込めらたら、どうなるのですか、キウシさん‼」
キウシ「異空間の中は、完全に無の世界。あの場所に入ったら…飢えるのも時間の問題だ…」
アラン「何とかならないの⁈」
キウシ「ミライ達の事を考えると…あと二日がタイムリミットだ…。それまでに何とかミライ達を連れ出す!」
こまち「異空間を作り出す事は可能なのですか?」
キウシ「作ったとしても、ミライ達がいる異空間に繋がるかどうか…」
北星「とにかく、やれるだけやってみましょう!」

それから二日…

異空間

ミライ「……」
ミカン「ミライ…大丈夫…?」
ミライ「…うん…」
サユキ「お母さん……私…もう」
ミカン「サユキ…駄目…諦めちゃ…」

異空間の外

キウシ「はぁ…はぁ…、駄目だ、どうしても繋がらない…」
アラン「もう無理なの⁈」
キウシ「俺の限界もある…それを考えたら、あと一回が限界だ…」
ムーン「そんな‼」
カシオン「それじゃあ、繋がらない場合は…」
キウシ「…」
キウシ「たとえ繋がったとしても…空間が空いてる時間は非常に短い」
アラン「みんな、空間が開いた時に救出出来るように準備して!」
全員「了解‼」
キウシ「じゃあ行くぞ‼時空空間発動‼」
アラン「…(お願い‼繋がって‼)」
キウシ「よし‼出来たぞ‼」
アラン「‼ミカン‼」

異空間

アラン「ミカン‼」
ミカン「…アラン…?」
アラン「キウシ!ミカン達いたわ‼」
キウシ「急げ‼時間がない‼」
アラン「入口が小さくて、中に入れない‼」
アラン「ミカン‼手を貸して‼あなたを引っ張り出すわ‼」
ミカン「もう…動けないわ…」
サユキ「…お父さん…!」
ミライ「…うん…!」
ミライとサユキは、最後の力を振り絞り、ミカンをアランの所へ運んでいく。
ミカン「ミライ…⁈サユキ…⁈」
ミライ「もう…僕は無理だ…、ミカンだけでも…」
サユキ「お母さんだけでも…助ける…‼」
ミカン「嫌…‼一緒じゃなきゃ嫌‼」
アラン「早く‼」
ミライ「アランさん、ミカンをお願いします…」
アラン「何言ってるのよ‼早くミライも‼」
その時、空間の穴が急に塞がり始めた。
キウシ「マズイ‼空間が‼」
アラン「…ミカン‼捕まって‼」
ミカン「嫌‼ミライ‼サユキ‼」

ミライ「ミカン…元気で…」
サユキ「お母さん…」

空間は閉ざされ、ミカンは奇跡的に救い出せたが、ミライとサユキは異空間に消えていった…。
ミカン「嫌ー‼」
キウシ「…クソッ‼」
ムーン「…ミライさん…」
北星「サユキちゃん…」

それ以来、ミライとサユキは行方不明に…。
キウシもあれから何度か空間を開けてるけど…未だに見つからないわ。
オーシャン「ミカン殿にそんな過去が…」
ミカン「もう二年も経つのね…あれから」
ミカン「でも、オーシャンがサユキに出会ったって聞いて、少しホッとしたわ」
オーシャン「でも、サユキ殿は死んでしまった…」
ミカン「いえ、きっと生きてるわ。どこかで…」
オーシャン「…我はもう眠ります」
ミカン「うん…ごめんね、こんな話なんかして」
オーシャン「とんでもありません、サユキ殿の事を知れただけありがたい事です」
ミカン「…オーシャンは優しいわね。あなたなら…サユキの事を…」
オーシャン「え?」
ミカン「いえ、何でもないわ」

ミカン「ミライ…サユキ、一体どこにいるのよ…」

いきなり内容がチンプンカンプンでしょう、サーセンorz
次回をお楽しみに‼