みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

カシオンと北星の物語 九州編6

では、北星の方の物語、始まります!
どうぞ!

朝、カシオンを見送り、北星も後から仕事に向かうのであった。
しかし、そこで以外な事になるのを北星は知らなかった。
北星「私もそろそろ仕事ね、急がなくちゃ!」

北星は仕度を済ませ、すぐに名古屋に向かう。

車内

北星「はぁ…ここの清掃ってどれくらい大変なのかな…?」

名古屋駅  ホーム

北星「ようやく着いたけど、どこにいるのかな…」
???「ちょっと貴方、もしかして北星さん?」
北星「あ、はい!そうです…あれ?」
???「何かありました?」
北星「あ…いや、何でもありません(あれ、何で女性の車掌さんが私を?)」
???「北星さん、あなたは本日から、車掌乗務の研修に参加する事になりました」
北星「…え?」
北星「…えっと、もしかして…人違いじゃないですか?私は、清掃員の転属でここに来たのですが…」
???「まさか知らないの?さっき九州の方から連絡があって、あなたを車掌乗務の研修に参加させてもらえないかって頼まれたのよ?」
北星「…えっと、誰がですか?」
???「向こうの社長よ、あなたはまだ若いみたいだし、向こうの車掌が少ないからじゃない?」
北星「えっと…急に言われても、私どうすればいいのですか?」
???「それは大丈夫。今日はちょっとした説明だけだから、そんなに難しくないわ。明日からは本格的に研修内容をやっていくわよ」
北星「いきなりですか…」
???「細かい話は後よ、とりあえず事故紹介ね…」

北星「また事故紹介⁈」
作者「スンマセン…間違えました」
気を取り直して…。

???「とりあえず、自己紹介ね」
???「私はあなたの研修を監視する「よつば」よ。よろしくね」
北星「北星です、よろしくお願いします」
よつば「早速研修センターに行くわよ」
北星「ここから遠いのですか?」
よつば「結構近いわ」

JR東海研修センター

よつば「ここよ」
北星「随分と近くにあったのですね」
よつば「早速中を案内するわ」

北星「これは!」
よつば「車掌乗務に必要な知識を身に付けるために、シミュレータや実際の車両などを用意してあるわ」
北星「すごいですね…」
よつば「本当なら…研修は最低でも半年はかかるのよ、でもあなたは一ヶ月しかないから、かなりキツイわよ?」
北星「半年分を一ヶ月で⁈」
よつば「あら、私だって一ヶ月くらいでクリア出来たわ」
北星「そもそも…私、清掃員のつもりで来たはずだったのですが…」
よつば「九州に戻ったら、また清掃員に戻るかもしれないけど、ここにいる間は、研修を受けるしかないのよ」
北星「私…合格する自信が全くありませんけど…」
よつば「大丈夫、必ず合格させるわ」
よつば「じゃあ…今日は車掌についてちょっと説明するわね」

ここから鉄道の知識が入りますが、ご了承下さい。

車掌はね、簡単に言えば運転士と連携してお客様を運ぶ事よ。
新幹線とかで切符の拝見に車掌が通るけど、あれ…見てると大変そうに見えないけど、実際はかなりのプレッシャーがかかってるのよ。
車掌の乗務は、主に扉の開け閉め、車内放送、その他にお客様の対応などいろいろな乗務があるのよ。

北星「その中でどれが一番難しいのですか?」
よつば「私が苦戦したのは車内放送ね」
よつば「せっかくだし、実際にやってみましょうか」
北星「へ…?」
よつば「カモーン!オフィスレディー‼」
ドドドドドドドド
北星「な…何⁈」
レディー1「お呼びでしょうか?お嬢様」
北星「お嬢様⁈」
よつば「この子に合いそうな制服を用意してあげて」
レディー2「既に用意済みです」
北星「早っ‼」
北星「そもそも、オフィスレディーの意味知ってて言ってるの⁈」
よつば「作者の学力ではそんなの気にしないで使うって言ってたわ」
作者「笑いのネタをちょくちょく入れてくと楽しいぜww」
北星「そんなのいらないわよ‼」

よつば「北星さん、早速着替えて」
北星「は…はい」

10分後…

北星「こ…このスカーフ、どうやって付けるのですか⁈」
レディー2「それは…こうしてね」
北星「このピンは?」
レディー1「これは、こうするの」

よつば「…(着替えるだけで、こんなに苦戦するの⁈)」

さらに20分後…

北星「ふぅ…終わりました」
よつば「30分も時間が掛かるなんて…予想外だったわ…(汗)」
北星「…Σ(゚д゚lll)ガーン」
よつば「あ!でも初めてだからしょうがないわよ‼慣れたらすぐに着れるわ‼絶対に‼」
北星「…本当ですか?」
よつば「本当よ!(でも実際…私も最初は1時間も掛かったけど…)」
よつば「じゃあ、早速車内放送をやってみましょうか」

よつば「その放送機を使って、放送するのよ」
よつば「本日のゲストは、オフィスレディーの皆さんと、特急運転士のカランさんです」
カラン「何故俺が呼ばれたんだ…」
カラン「えっと…タバコはどこだっけ?」
よつば「カランさん‼ここは禁煙です‼」
北星「…(ここは研修センターなの⁈)」
よつば「じゃあ、このセリフを見ながら喋ってみて」
よつば「えっと…ご乗車ありがとうございます、ご利用の電車は普通列車の大府行きです…」
よつば「よし、じゃあ次は見ないで放送してみよう」
北星「えっと…誤乗車…あ…ありがとうございました?こので…電車は…ふちゅう列車の大船行きです!」
レディー1「…w」
カラン「…ぷっw」
よつば「…突っ込みどころ満載ね…w」
北星「うぅ…(泣)」
よつば「まず、緊張してご乗車の部分が、誤乗車に聞こえる事、それと普通列車の時にちょっとミスったわね」
よつば「一番すごい間違いが、大船行きってところよ。大船って…神奈川県よwww」
北星「…Σ(゚д゚lll)ガーン」
よつば「最初の内はしょうがないわ、車内放送も慣れてく内に出来るようになるわ」
北星「あの…よつばさん」
よつば「ん?何?」
北星「よつばさんにとって…車掌って何なのでしょうか?」
よつば「私にとって車掌ねぇ…」

よつば「誇らしい存在かな?」
北星「え?」
よつば「車掌って、さっきも言ったけど、扉を操作したり、車内放送もしなきゃいけないけど、本当はそれだけじゃないのよ」
よつば「車掌はお客様から声をかけられたりするでしょ?その質問に答えてお客様から「ありがとうございます」とお礼を聞いた時、私はこの仕事に誇りを感じたわ」
よつば「ただ仕事をしていてもつまらない、でも車掌になってから私は初めて仕事の誇らしさに気づいたわ」
北星「よつばさん…」
よつば「あ、ごめごめんなさい。余計な話をしたわね」
北星「あ、いえ。いい参考になりました」
よつば「それなら良かった…」
よつば「今日はもう疲れたでしょ、家に帰ってゆっくり休みなさい」
北星「はい」
よつば「研修はここで行うから、9時までにはここにいてよ」
北星「分かりました!」
よつば「その制服は明日から使うから、持って帰って着替えの練習でもしてみなさい」
北星「はい!」
よつば「良い返事ね、じゃあまた明日」
北星「はい、さようなら!」

北星「いきなり車掌かぁ…」
北星「…でも、頑張ってみよう!」

カシオンの寮

北星「ただいま」
カシオン「あ、北星。おかえり」
北星「お仕事どうだった?」
カシオン「いきなり取引先の社長が会社に来たからびっくりしたよ」
北星「こっちも、清掃員の仕事のはずが、まさか車掌の研修に参加する事に」
カシオン「本当に⁈」
北星「うん、明日から一ヶ月、ずっと研修よ」
カシオン「そっちも大変だったんだね」
北星「うん。あ、ご飯まだ作ってなかったわね!すぐ作るよ!」
カシオン「うん」

それから1時間後…

カシオン「これから大変になるだろうなぁ…」
北星「なんで車掌の研修に参加する事になったんだろう…?」
カシオン「とりあえず、もう寝ようよ」
北星「そうだね、じゃあおやすみ」
カシオン「おやすみ」


ここから物語は均等に書いていきます。
次回をお楽しみに!

続く‼