みちのく旅行記

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祝福の七色道 第五章「アランの行方」

次の日、時空警備隊は早朝から少し慌ただしかった。
謎の時空間が突如発生したからであった。

ミカン「こまち、何かあったの?」
こまち「先程、上空に時空間を思われる空間を検知しました」
キウシ「何か被害はあったのか?」
こまち「いえ、すぐに消えましたので、どこから繋がったのかは不明です」
キウシ「そうか…」
キウシ「アランはどうした?」
ミカン「アランなら、ちょっと前にオーシャンの事で調べに行ったわ」
キウシ「何も無ければいいが…」

その頃、アランは…

アラン「…」
アラン「それらしき痕跡は残ってないわね」
ガサガサッ!
アラン「‼誰⁈」
オーシャン「アラン殿⁈」
アラン「オーシャン⁈何しにここに⁈」
オーシャン「自分が何故ここに来たのか、それを調べに参ったのです」
アラン「そう…」
その時であった、突然茂みから謎の人達がアランとオーシャンを囲んだ。
アラン「何⁈」
オーシャン「何者‼」
???「…」
アラン「こいつら…あの時と同じ臭い…まさか‼」
オーシャン「同じ?」
???「気ヅイタ以上、生カシテオク訳ニハイカナイ」
オーシャン「何だ、このカラクリみたいな者は!」
アラン「オーシャン、きよつけて‼こいつら私達を殺す気よ!」
オーシャン「何⁈」
???「覚悟‼」ダッ‼
アラン「青龍‼」ドーン‼
???「グッ‼」
オーシャン「え⁈」
アラン「何やってるの、オーシャン‼あんたもポケモンでしょ‼何か技を出しなさい‼」
オーシャン「そんな事を言われましても‼我に技など…」
???「空キアリ‼」
オーシャン「なっ⁉」
アラン「危ない!オーシャン‼」

その時、全ての時間が止まった…。
オーシャン「…この感じ…何だ?体の中に何か感じる…」

豊臣秀吉「お主の百発百中の矢は…まるで光の矢だのぅ」

オーシャン「…光の…矢…‼」

ドカーン‼‼
アラン「オーシャン‼」
???「確実二当テタ、死ンダダロウ」
辺りは爆発の煙でオーシャンの姿は確認出来なかった。
しかし…。

ビューン‼‼
???「グワッ‼」
アラン「何⁈」
煙が晴れて、そこから現れたのはオーシャンだった。
アラン「オーシャン‼」
???「貴様‼何故⁉」
オーシャン「我はこの程度ではやられぬ!」
???「クッ‼始末シロ‼」
囲んでた謎の人達は、オーシャン目掛けて攻撃を仕掛けた。
アラン「いけない‼」
オーシャン「…‼オーロラシャワー‼」
突如、オーシャンの真上でオーロラが発生、そしてオーロラが謎の人達に降りかかる。
???「何⁈」
相手はもはや動く事が出来なくなった。
オーロラの雨が相手を麻痺させ、動きを止めたのだった。
オーシャン「我の力を…思い知れ‼」
オーシャンは突如腕から光のような物を放ち、それがやがて弓の形に変わっていった。
アラン「光の…弓?」
???「何ヲスル気ダ⁉」
オーシャン「食らえ‼オーシャンアロー‼‼」
オーシャンはそのまま光の矢を放ち、その矢は相手を貫く。
???「グワァァァァァ‼‼」
周囲にいた謎の人達は、怯えるように退散していった。

アラン「オーシャン」
オーシャン「アラン殿」
アラン「さっきの弓矢って…」
オーシャン「秀吉殿がヒントを与えてくれました、我の矢は光の矢だと…」
アラン「それで思い付いたのが、オーシャンアロー…」
オーシャン「アローはこちらの世界では弓矢の事を表しているのですよね?」
アラン「よく知ってるわね」
オーシャン「この時代にも慣れてきましたらので、少しはこちらの知識を身に付けておく必要があります」
だが、安心していた…その時‼
ゴォォォォォォォォ‼‼
オーシャン「何事⁈」
アラン「まさか‼時空間⁈」
アランの後ろに突然時空間が発生、そしてアランが吸い込まれそうになる。
アラン「きゃあっ‼」
オーシャン「アラン殿‼」
オーシャンはアランの手を掴むが、オーシャンも徐々に吸い込まれそうになる。
オーシャン「ぐっ…このままでは‼」
アラン「…オーシャン、手を離して」
オーシャン「何を申しているのですか‼このままだとアラン殿まで我と同じように‼」
アラン「大丈夫…サユキがあなたを助けたように、私はサユキを探すわ」
時空間の吸い込む威力はますます強くなっていく。
アラン「オーシャン、キウシに伝えて。今回の敵は、以前の事件と関係あるって!」
オーシャン「アラン殿‼」
アラン「頼むわよ、オーシャン」
アランはオーシャンが掴んでいた手を振りほどき、時空間に吸い込まれた。

アラン「キウシ…」

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オーシャン「アラン殿ー‼‼」
オーシャン「…」
オーシャンはアランを救えなかった事を悔みながら、時空警備隊に戻るのであった。

続く‼