みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

カシオンと北星の物語 九州編7


転勤2日目(金曜日)

↑これが30日になると転勤勤務は終ります。

カシオンと北星、お互いに初日からのビックリな仕事になり、既に疲れが見えていた。

カシオンの寮

カシオン「はぁ…何かダルい…」
北星「私も…」
カシオン「とりあえず、会社に行くよ」
北星「うん、きよつけてね」

森岡「カシオン…おはよ」
カシオン「随分と疲れたような顔だね…」
森岡「カシオンこそ…」
カシオン「昨日あんな事があったんだし、しょうがないよ」
森岡「だね…、じゃあ行こう」
カシオン「うん」

北星「…よし、昨日練習して何とか10分で着替えれるようななったわ」
北星「まだ早いけど、私も仕事に行こ…」

会社

カシオン「おはようございます」
森岡「おはようございます」
ムーン「おはようございます」
カシオン「ムーンさん、早速なのですが…」
ムーン「何でしょうか?」
森岡「ミレア社長の取引で、具体化な理由を見つけるために、資料を見せてくれませんか?」
ムーン「いいですが…資料が多いですよ」
カシオン「構いません」
ムーン「ではこちらへ来て下さい」

ムーン「これです」
森岡「こんなに沢山…」
ムーン「東京タワーと同じくらいの高さの資料です」
カシオン「嘘でしょ⁈」
ムーン「冗談ですよ、作者のお遊びですw」
作者「楽しいねww」
カシオン「遊ぶな‼‼」

森岡「この資料、とりあえずどうする?」
ムーン「カシオンさんと森岡さんは資料に集中して下さい、僕らはいつものように仕事をしてますので。一階にカフェがあるのを知ってますよね?」
カシオン「はい」
ムーン「あそこでゆっくり調べてもらっても構いません」
森岡「では、お言葉に甘えて」
カシオン「何か分かったら伝えに行きます」

会社 カフェテリア

店員「いらっしゃいませ」

店員「ご注文はお決まりでしょうか?」
カシオン「森岡は朝ご飯食べた?」
森岡「食べてないよ」
カシオン「じゃあ…何かランチでも注文する?」
店員「今のお時間ではサンドイッチとドリンクが付いたランチセットがありますよ?」
カシオン「じゃあ、それを二つ」
店員「かしこまりました、ドリンクは何にされますか?」
カシオン「何があります?」
店員「コーヒーとレモンティー、あとアップルジュースがあります」
カシオン「僕はコーヒーで」
森岡「渋いね」
カシオン「何か悪いの⁈」
森岡「いやwレモンティーでお願いします」
店員「かしこまりました、少々お待ち下さい」
森岡「じゃあ、始めようよ」
カシオン「うん」
店員「お待たせしました、ランチセットです」
カシオン・森岡「早っ⁉」

カシオン「この資料だと…こちらの会社の売り上げは年々上がってるらしいね…」
森岡「こっちの資料だと…ミレア社長の会社は、売り上げは伸びてるものの、年々と契約してた会社が徐々に減っている事」
カシオン「どうして?」
森岡「どうやら、会社の知名度が低くなってる事かな?」
森岡「以前まではCMとかで知名度はあったのだけど、この資料によるとミレア社長が就任する前の時に、前の社長が事件を起こしたらしい」
森岡「それで会社の評判は下がって、知名度も錆びついてきたのかも」
カシオン「ミレア社長は、自分自らが評判を少しでも戻す為に、苦労してたの?」
森岡「そうみたい、その証拠に…ほとんどの取引には、社長自らが積極的に参加してると書いてある」
カシオン「あ、この資料…ミレア社長の事が詳しく書いてある」
森岡「どんな事?」
カシオン「ミレア社長は、元はその会社の社員だったのだけど、ある事件以来、代理で社長に就任、そのまま社長になったそうだよ」
森岡「ある事件って…一体何だろう…」
森岡「でも、その事件後の会社のデータがあるよ」
森岡「その時まであった売り上げは78%だったけど、事件後は32%に落ち込んだらしいよ」
カシオン「そんなに⁈」
森岡「でも、まめ社長が就任してから、売り上げは72%まで回復したそうだよ」
カシオン「売り上げの1%って、どれくらいで上がるの?」
森岡「食べ物で表すと…リンゴを100個作ったとします。リンゴが10個売れたら、それで0.1%上がるそうだよ」
カシオン「しかも…ミレア社長は自分自らが動いて、売り上げを回復させたのでしょ?ミレア社長ってすごい人だよ⁈」
森岡「でも、今ミレア社長もかなりピンチらしいよ?」
カシオン「何かあったの?」
森岡「売り上げは回復したけど、生産する工場が古過ぎて、メンテナンス的な問題が相次いでいるらしい。ある場所では機械が古くて、新しい装置を求める工場もあるらしい」
カシオン「でも、そこまで資金を回せないの?」
森岡「そうみたい、ミレア社長はこうなる事に気づいていたそうだけど、まだ売り上げが思うように入らず、新しい機械を導入する資金はないみたい」
森岡「向こうも同じグループ会社だから、安定した状態を保たないと、全体に影響がでるらしい。ミレア社長は仕方なく使えなくなった工場は閉鎖したりして処理したそうだよ」
カシオン「でも、まだ状態は変わらないのでしょ?」
森岡「うん」
カシオン「じゃあ…ミレア社長は、今をかなり無理をして…」
森岡「でも、これは交渉の良い材料になるよ」
カシオン「問題は、こちら側の具体的な意見を考えないと」
カシオン「考える点としては、ミレア社長の会社を統一した際に、ミレア社長にはどんなメリットがあるか、それとこちらの会社はどう変わるか…だね」
森岡「ミレア社長のメリットは、さっきの資料でだいたいまとまったけど…」
カシオン「こちら側の意見がまだ矛盾してるなぁ…」
森岡「この資料、一応家に持って帰ってゆっくりみよう」
カシオン「その方がいいね」
森岡「じゃあ…会社にいる間は、まず売り上げを詳しく調べてみよう」
カシオン「うん」

社員A「あの二人、あんなに沢山の資料を見て、ミレア社長を説得しようとしてるのか?」
社長B「若い者は頑張るなぁ…」
社長C「でも、結局また失敗するだろう…」

一方北星は…。

研修センター

北星「おはようございます!」
よつば「あら、おはよう」
北星「よつばさん、今日は何を?」
よつば「今日は車両の機械の説明をしておくわ」
北星「機械?」
よつば「とりあえず、制服に着替えてきて」
北星「はい」

10分後…

北星「準備出来ました!」
よつば「早いわね、結構練習したのじゃない?」
北星「はい」
よつば「でもそれで良かった。じゃあ早速行くわよ」
北星「はい!」

よつば「じゃあ、まずは開閉装置の紹介ね」
北星「開閉装置?」
よつば「電車の扉の開け閉めよ、実際に見せるわよ」
よつば「閉じ目、開!」プシュー
北星「ボタンを押すだけなのですか?」
よつば「違うわ、これはキーを見ずにキーを穴にさして、そのままボタンを押すのよ」
北星「見ずに?」
よつば「あなたも体験してみようか」

よつば「このキーを穴に差し込むのよ、一度確認したら、外を見ながら」
北星「はいっ」
北星「ん…?あ…あれ?入らない…」
よつば「感でやってはダメよ、高さとか、 位置とか、だいたいの位置にキーを持っていくのよ」
北星「えっと…確認して…だいたいの位置に…」カチャカチャカチャ…
カチッ
北星「入った!」
よつば「そしたらキーを前にひねって、閉じ目、開!と言って、上のボタンを押すのよ」
北星「ひねって…閉じ目、開!」プシュー
北星「出来た!」
よつば「なかなかやるわね、言っただけでこんなに上達するとはね」
キル「じゃあ、次は車内放送の練習ね」
北星「え⁉」

それから一時間後…

北星「はぁ…はぁ…」
よつば「もう疲れたの?」
北星「はい…」
よつば「じゃあ…ちょっと休憩しましょうか」

研修センター  休憩所

北星「ふぅ…車掌って、難しいものなんですね…」
よつば「まだまだこれからよ、この後は仕組みについて、勉強するわよ」
北星「はいぃ…」

その夜…

カシオンの寮

カシオン「ただいまー…ってうわっ⁈」
北星「おかえり…カシオン…」
カシオン「どうしたの⁈何かあったの⁈」
北星「もう疲れたわ…仕組みについて死ぬ程覚えさせられて、気づいたらもう夕方だった…」
カシオン「大変だったね…((苦笑」
北星「もう無理…カシオン、私をお風呂に連れてって…」
カシオン「…はぁ⁈」
北星「だって…もう動けないもん…」
カシオン「いやいや‼それはダメだって‼////」
北星「何顔赤くしてるのよ…私達結婚してるし…別におかしくないでしょ?」
カシオン「…////」
北星「それがダメなら…温泉にでも連れてって…」
カシオン「…まだそっちの方がいいか…////」

と言う訳で、次回はちょっとした休憩版です。
どうぞお楽しみに‼

続く‼