みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

カシオンと北星の物語 九州編8


北星が疲れてカシオンに駄々を捏ね、カシオンは仕方なく北星の望み通りに温泉に行きました。
場所は愛知県の赤池駅から徒歩で約20分程度の場所にあります。
本当にありますよ、ただお店は紹介しません。
ですが僕も何度か言った事があるので、内容は詳しく書けます。
では、どうぞ!

カシオンはムーンに頼み、車を貸してもらって、赤池の○○○○の湯に来ました。
カシオン「北星、着いたよ」
北星「ここは…?」
カシオン「温泉だよ」

○○○○の湯

店員「いらっしゃいませ」
カシオン「調べたらここに温泉があるって書いてあったから」
北星「ふーん…」
店員「お客様、二名様ですか?」
カシオン「はい」
店員「岩塩の方はどうなさいます?」
カシオン「はい…?」
店員「このお店には、岩塩のサウナがありまして、通常料金に別料金を足して、岩塩サウナをご利用いただけます」
店員「他にも、漫画などを用意しており、お連れ様をお待ちの際に退屈しませんよ」
カシオン「じゃあ、それもお願いします」
店員「かしこまりました。では、こちらはサウナ用の服でございます。温泉の後に外に出る際に、このタオルとサウナ用の服に着替えてからサウナをご利用ください」
カシオン「はい」

カシオン「あ!」
森岡「あ…」
カシオン「森岡、君も来てたの?」
森岡「うん、金曜日だし…ちょっと温泉にいこうと思って…」
北星「森岡さん?」
森岡「北星さん、ご無沙汰してます」
北星「森岡さんも来てたのですね…。あっ‼」
よつば「あら!北星さん⁈」
北星「よつばさん⁈どうしてここに⁈」
よつば「私の寮がこの近いのよ、それで毎週金曜日はここで疲れを癒すのが私の習慣なのよ」
北星「そうでしたか」
カシオン「よつば…?」
北星「あ、カシオン。この人はよつばさん、私の研修の教育員よ」
北星「よつばさん、こちらは私の夫のカシオンと、その仕事仲間の森岡さんです」
カシオン「よつば…なんでここに…?」
森岡「え?」
北星「どうしたの?カシオン?」
よつば「まさか…本当にカシオン君なの…?」
北星「ふ…二人とも、どうしたの?」
森岡「…なぁ?カシオン。とりあえず温泉に入ろうぜ!」
カシオン「あ、あぁ、そうだな。北星、また後で…」
北星「あ、ちょっとカシオン⁈」
よつば「…カシオン君」ボソッ

男子風呂

カシオン「ふぅ…丁度良い湯加減だ…」
森岡「カシオン、こんな時に話すけどさ…あの資料をちょっと調べてみたら、ある事件の事で少し分かった事があるの」
カシオン「分かった事?」
森岡「ミレア社長が就任する前の社長が、実は多額の借金をしてたらしいの」
森岡「理由は部下へのボーナスの為に…」
カシオン「ちょっと待って⁈ボーナスって会社から出すはずでしょ?何で前の社長が自ら借金してまでボーナスを⁈」
森岡「今日話したでしょ?工場の劣化、機械の故障が相次いで、資金もそこまで回せなかったらしい」
森岡「だから、社長が自ら借金して、それをボーナスに使う事で、会社から出すボーナスを機械の交換や修理する事が出来るんだよ」
カシオン「じゃあ…その事件って…」
森岡「借金は1億にまで達して、それが警察にバレて、前の社長は多額の借金を抱えて退職したそうだ」
カシオン「ミレア社長が…前の社長に推薦されたのが、これで理解出来た」
森岡「そっちはどう?」
カシオン「こっちの会社の事だけど、この交渉計画は、その事件前から実行されてる事が分かったんだ」
森岡「事件前なの?」
カシオン「うん。ただ…それが何の目的だったのか、具体的には明かされてないんだ、アランさんからの指示でそうなったらしいけど…」
森岡「何か難しいね…」
カシオン「まだ具体的に何がしたいのか分からないと、こっちも動けないし…」
森岡「まあ、この話はまた明日にしようよ。それより、漢方薬風呂に行こうよ」
カシオン「漢方薬風呂?」
森岡「あっちにあったんだ、はやく行こう」
カシオン「う…うん」

カシオン「何か、明らかに漢方薬の匂いだね」
森岡「とりあえず入ろうよ」
カシオン「うん」
森岡「この漢方薬風呂で、数分入ってから掛け湯で流して、再び入ると効果が長持ちするって」
カシオン「効果は健康に良い事ばかりw」
森岡「これが終わったら、洞窟の湯に行こうよ」
カシオン「うん」

森岡「なあ、カシオン。さっきはどうしたんだ?」
カシオン「え?」
森岡「よつばさんだっけ?あの人と何かあったのか?」
カシオン「…」

北星「はぁ…生き返る〜」
よつば「そんなに疲れてたの」
北星「あれだけ必死に覚えたのですよ、もう疲れますよw」
よつば「でも、何で北星がここに来たの?」
北星「あ、実はですね…ちょっと疲れたので、カシオンに温泉に連れてってと言ったらここに来たのですよ」
キル「そうだったの…あなたとカシオン君とはかなり仲が良いのね」
北星「もちろんですよ、カシオンは私にとって大切な存在ですもん」
よつば「大切な存在ね…」

北星「そう言えば、よつばさんは、この近くに住んでるのですよね?」
キル「あ…えぇ、ここから歩いて5分もかからない場所よ」
北星「いいですね、こんな温泉が近くにあって」
キル「まあねw」

北星「よつばさん、さっきカシオンを見た時どうしたのですか?かなり動揺してましたけど…」
よつば「え…いや。」
北星「お二人とも知り合いだったのですか?」
よつば「…」

カシオン「よつばと僕は…」

よつば「小さい頃の友達なのよ」

森岡「でもそれだけでさっきの状況は説明出来ないよな?よつばさんと昔何かあったとしか思えない」
カシオン「その通りなんだよ…」

よつば「小学校の頃からカシオン君はよく一人ぼっちでね、誰からも嫌われていじめられたりしていた」

カシオン「そんな時、よつばが現れたんだ。よつばは僕に「あなたは一人じゃないよ」と言ってくれたたった一人の友人だった」
カシオン「登校する時も、下校する時も…ずっと一緒だった」

よつば「けれどね…小さい時に私達はある事故にあったの。いえ、私の不注意でもあったわ」

数年前 カシオンとよつば

よつば「私、ジュース買ってくるね」
カシオン「前とかにきよつけろよー!」
よつば「分かってるよ!」
よつばはカシオンを見ながら前に歩き出した、ただそれが…赤信号の横断歩道だったのは不注意だった。
右からはすぐそこまでトラックが迫ってきてた。
カシオン「よつば‼︎危ない‼︎」
よつば「え?」
トラックのクラクションが数回鳴り響いてタイヤの急ブレーキの音がそこらじゅうに響いた。

カシオン「僕はすかさず走り出して、よつばを庇った」
カシオン「周囲からの情報だと、僕とよつばがトラックにぶつかって飛ばされた時に僕がよつばのクッション代わりになった事でよつばは無傷だったらしい」

よつば「けれど…カシオン君は重体、頭や背中から出血していて、意識も朦朧としていた。カシオン君が最後に「よかった…無事て…」て言って意識を失ってしまったの」
よつば「私は何度も何度もカシオンを呼び続けたわ、でも目がさめる事はなかった、そしてすぐ救急車が来てカシオン君はそれに乗せられた。私は警察署まで行って事情聴取を受けていた」

カシオン「その後気づけば僕は病院のベッドで寝ていたのだった」
カシオン「起きたら周りに僕の親や学校の友達がたくさんいて、そしてすぐに僕は聞いた、よつばは無事なのって」
森岡「それでどうだったんだ…」
カシオン「よつばは無事だった」
森岡「なら良かったじゃないか」
カシオン「ただ警察署を後にしてからよつばは行方不明になっていたんだ。先生は何か知ってるみたいだったけど教えてくれなくて」

よつば「その頃私はこの愛知県に引っ越して来たのよ。事故でカシオン君を傷つけて、私の不注意で招いた事故だったから。親と相談してその日の内に引っ越したの」
よつば「それで私は二度後悔しないように、今の車掌という仕事についたのよ。車掌は安全の為に失敗はゆるされない、その仕事をしている事であの事を忘れないようにと…」
北星「そんな…」

森岡「でも、よつばさんはカシオンの前に、つまりここに現れた。何故だか…」
カシオン「あぁ…」
森岡「まあ、それなら気持ちも分からなくないな、さっきみたいな状況になるのも納得いくわ」
カシオン「…」
森岡「まあともかく、その件については後で考えよう。せっかくここに来たんだし、楽しまないとな」
カシオン「うん」
森岡「とりあえずさ、岩塩サウナでもいこうよ」

よつば「でもまさか…北星さんの夫になってるなんてビックリしたわ」
北星「こっちもビックリしましたよ、よつばさんとカシオンがそんな過去を持っていたなんて…」
よつば「…カシオン君、きっと怒ってるでしょうね…」
北星「…多分それはないと思います、カシオンはそんなに人を恨む事をしないですし、何より誰にでも優しい人ですから」
よつば「そうだといいわね…」
北星「…」
よつば「あ、じゃあ北星さん、こんな暗い雰囲気だとあれだし、一緒にサウナに行かない?」
北星「え?どうやって?」
よつば「さっきフロントでタオルと服を貰ったでしょ?それを着て行くのよ」
北星「これですね」

よつば「こっちよ」
北星「岩塩サウナ?」
よつば「正式名は作者がど忘れしてるからこんな正式名に」
作者「忘れたくて忘れたんじゃないわ‼2ヶ月前に行ったからもう覚えてないんだ‼」
北星「結構最近じゃないのよ‼て言うか、記憶力悪っ‼」
作者「馬鹿だから仕方ないだろ‼」
北星「自分で認めてるし…」

よつば「あ…」
北星「え?あ、カシオン」
カシオン「北星、もう上がったんだ」
北星「カシオンこそ…」
よつば「…」
カシオン「うん、森岡が行こうって言ってたから…」
森岡「あはは…(まずいな、この二人どうしよう)」
北星「あ、森岡さん。ちょっと話があるのですが、いいですか?」
森岡「え、あぁ、いいですが…」
北星「カシオンとよつばさんは先に岩塩サウナに入ってて下さい」
森岡(北星さん、まさか…)
北星(森岡さんも気づいてますよね、あの二人をしばらく一緒にした方が何か解決するかもしれませんから)
森岡(そうですね)
森岡「じゃあカシオン、悪いけど後で行くから」
カシオン「え…あ、森岡!」
よつば「北星さん!」
カシオン「……」
よつば「…」
カシオン「とりあえず……入る?」
よつば「う…うん」

岩塩サウナ

カシオン「まさかの貸切だね…」
よつば「うん…そうだね…」
カシオン「…」
よつば「…カシオン君…」
カシオン「何でいなくなったんだよ…」
よつば「え……」
カシオン「ずっと心配してたんだそ‼︎先生に聞いても教えてくれないし!家に行っても誰もいなくて!ずっと探してたのに…なのに何で!」
よつば「カシオン君…」
よつば「私はあの時…もう側にいられないと思ったから、私の不注意で招いた事故だし、もうカシオン君に会わせる顔もなくて…」
カシオン「そんなの関係ないだろ!」
よつば「…」
カシオン「僕は君がいたから一人にもならずに、君が紹介してくれたおかげて友達もたくさん出来た!なのに君がいなければ、結局また一人ぼっちじゃないか!」
よつば「ごめんね…本当にごめんね…」ポロポロ
カシオン「事故を起こしたくらいでよつばが背負う事はないんだよ!僕もこうして生きているし、2人が無事なら事故でも関係ない!だから側にいてほしかったのに…」
よつば「…私……」
カシオンは勢いでよつばを抱きしめた。
よつば「ぇ…⁈」
カシオン「心配させやがって…馬鹿野郎‼︎…ぅう…」
よつば「…ごめんね、カシオン。本当に私は…馬鹿だね」

森岡「どうやら、大丈夫そうですね」
北星「えぇ、これでまた2人が仲良くなるといいわね」

こうして、カシオンとよつばは再び巡り会い、また友人として受け入れる事が出来た。

カシオンの寮

カシオン「はぁ…運転疲れた…」
北星「よつばさんとはどうだった?」
カシオン「もう大丈夫、連絡先も交換したし、また友人として遊ぼうと言ってくれたから」
北星「良かった。じゃあ、私はもう寝るね」
カシオン「うん、おやすみ」

カシオン「さて、気を取り直して資料を…」
カシオン「…ミレア社長、大丈夫なのかな…」
カシオン「かなり無理してると思うし…」



次回はちょっとしたハプニング展開が予想されて

続く‼