みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

カシオンと北星の物語 九州編9

ハプニング展開、そしてキャラ崩壊注意。
では、どうぞ。

転勤3日目(土曜日)

カシオンは家に持ち帰った資料を深夜まで調べていたため、完全に爆睡していた。
一方の北星は、ある所に出かけようとして、カシオンを起こそうとするのである。

北星「カシオン、起きて」ユサユサ
カシオン「zZZ」
北星「ねえ、カシオン」
カシオン「zZZ」
北星「…」
なかなか起きないカシオンに、北星は何やら巨大なスピーカーを4台設置し、さらに音量を最大にして、マイクを取る。
北星「…スウゥゥゥゥゥ…」
北星「カシオォォォォォォォォォンンンンンンン‼‼!!!!!!!!」ドオォォォォォォォン!!!!!!!!!!

ドオォォォォォォォン!!!!!!!!!!
パリーン!!!!!!

森岡「ギャアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

ムーン「あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

北星「カシオォォォォォォォォォンンンンンンン!!!!!!!!!!」
カシオン「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!(泣)」
北星「あ、ようやく起きた」
カシオン「…」ピク…ピク…
北星「あ…やり過ぎちゃった…」

カシオン「耳がぁ…僕は…カシオン…」
北星「大丈夫?」
カシオン「これが大丈夫に見えるか!!!!」
カシオン「…うわっ…ガラスもめちゃくちゃに…ムーンさんに何と言えば…」
北星「www」
カシオン「笑い事じゃないでしょ⁈」
カシオン「それでさ…何で起こしたの?」
北星「あのさ、せっかくの休日だし、伊勢神宮に行かない?」
カシオン「伊勢神宮?」
北星「三重県伊勢市にある伊勢神宮よ、どうせなら一度は行ってみようよ」
カシオン「別にいいけど…その前にこのガラスの残骸を早く片付けなさい!」
北星「はいはい…ww」

森岡「せっかく買った新品のお皿がぁ…(泣)」

ムーン「(T_T)…」

10分後…

カシオン「じゃあ行こうか」
北星「行き方は調べてあるから、任せて」


北星「お伊勢4枚得切符を一つお願いします」
駅員「4800円です」
カシオン「得切符?」
北星「この切符だと、名古屋から伊勢市までかなり安く済むのよ、4枚だから二人だと行き帰りで2枚ずつ使えるのよ」
カシオン「そこまで詳しくww」
北星「じゃあ、行きましょう」


北星「えっと…快速みぇは14番線…」
カシオン「快速みぇ、名古屋から鳥羽を結ぶ快速電車だね。今では関西線の主力とも言われてるしね」

車内

カシオン「ふぅ…何とか座れた」
北星「結構お客さん乗ってるのね」
カシオン「やっぱり人気の電車だからね」

30分後…

北星「景色が変わったね」
カシオン「山道になってきたからね、確かここら辺は桑名に近い所だったような…」
アナウンス「まもなく、桑名です」
カシオン「やっぱり桑名だね」
北星「ここから伊勢まで1時間くらいあるよ」
カシオン「少し眠いし…ちょっと寝ててもいい?」
北星「いいわよ」
カシオン「zZZ」(_ _).。o○
北星「寝るの早っ⁉」

30分後…

アナウンス「四日市四日市です」
北星「…」
カシオン「zZZ(_ _).。o○」
???「ん?君まさか、カシオン君?」
カシオン「ん…?」
カシオン「…‼ミレア社長⁈」
ミレア「君がどうしてここに?」
カシオン「ミレア社長こそ、どうして?」
ミレア「私は伊勢神宮にご参拝に」
カシオン「あ、僕らと同じですね…」
カシオン「でも、ミレア社長が何故四日市から?」
ミレア「丁度こちらの会社の様子を確認してたのよ。本社は伊賀にあるけど、確認のために我が社のグループに入ってる企業をこうやって確認しに来てるのよ」
カシオン「なるほど…」
北星「ねえ、カシオン。そちらの方は?」
カシオン「こちらはミレア社長、三重県の全体を支えてる大企業の社長さんだよ」
北星「えぇ⁈」
ミレア「驚くのも無理はないかw」
北星「と…とりあえず、こちらに!」
そう言うと、北星は転換クロスシート…いわゆる転換式の座席を蹴り飛ばし、ミレア社長の席を作ったのだが…。
ドンッ‼
???「ギャアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
前に座っていたお客さんが吹っ飛んだw
カシオン「ちょっと待てい!!!!!!!!!!」Σ(゚д゚lll)
北星「蹴り飛ばしたのにはもう一つ意味があったけどね」
カシオン「…へ?」
吹っ飛んだお客さんを確認したら、作者でしたw
作者「…」ピク…ピク…
カシオン「何であんたがここに⁈」
北星「やられたらやり返す、倍返しだ‼」
カシオン「何にもしてないでしょ⁈てか何故にそのネタ⁈」

車掌「お客様、大丈夫…ですか?」
作者「…」返事がない、ただのしかばねのようだ▼

ミレア「…(゚д゚lll)」
カシオン「と…とりあえず、ミレア社長。どうぞこちらに…」
ミレア「う…うん…」

北星「zZZ(_ _).。o○」
カシオン「何でお前が寝るんだ…」
ミレア「仲が良い夫婦だねw」
カシオン「いやいや、こんなのマシな方ですよ」
ミレア「あれでマシなのか⁈Σ(゚д゚lll)」
カシオン「まあ…スピーカーの大音量で僕を起こすくらいですし…」
ミレア「え…?音の振動でガラスとか…」
カシオン「木っ端微塵です…」
ミレア「…orz」

ミレア「おっと、話がずれてしまったな。カシオン君、君に一応聞いてみたい事があってね」
カシオン「はい」
ミレア「多分調べていると思うが、我が社の現場を」
カシオン「もちろんです」
ミレア「なら話は早いわ。月曜日び一度我が社に来てみる?」
カシオン「え?」
ミレア「調べたくらいじゃ、本当の現場が分からないだろし、自分の目で本当の現場を確認した方が良い答えが見つかるのじゃないかな?」
カシオン「…」
ミレア「まあ、明日までに決めて。私の電話番号は名刺にも書いてあるから」
カシオン「はい…」
ミレア「そんな暗い顔しないで、今日は参拝しにいくのでしょ?」
ミレア「考えるのは後にして、今日は楽しみなさい」
カシオン「…そうですね」
その時であった。
突然列車が停止、何故に停止してしまったのだろうか…。
カシオン「ん?」
ミレア「何かあったのだろうか?」
アナウンス「お客様にご案内します。ただいま線路上に鹿がいますため、停止してます。ただいま運転士が鹿をどかす作業をしてますが…このため列車に遅れが発生します。お急ぎの所ご迷惑をおかけします」
カシオン「鹿ですか」
ミレア「伊勢に近づいてくるとたまにあるんだ。ただ、どかす作業まではしないと思うが…」
カシオン「え?」
ミレア「おそらく、鹿に何かあったのだろう…」
カシオン「僕、ちょっと様子を見て来ます」
ミレア「分かったわ」

カシオン「ここが一号車…ん?外で何かやってる?」

運転士「駄目だ、全く動かない」
車掌「息はしてるようだが…怪我をしてるのか?」
運転士「急がないと…お客様から苦情が来るぞ。車掌は輸送指令に連絡してくれ」
車掌「了解、では一度乗務員室に戻ります」

カシオン「あ、車掌さんが戻ってきた」
車掌「輸送指令…こちら○○○○…」
カシオン「どうやら…ただ事じゃなさそうだ…」
カシオン「車掌さん」
車掌「はい、何でしょうか?」
カシオン「さっきから見てましたけど、鹿がどうかしたのですか?」
車掌「実は…鹿が怪我してるようでして…」
カシオン「怪我…?」

車掌「運転士さん」
運転士「ん?そちらのお客様は?」
車掌「動物に詳しいと聞きましたので、鹿を調べてもらおうと連れてきました」
運転士「そうか…」
カシオン「高校の時に、生物科を少しやっていたので、お役にたてたらと思いまして」
運転士「では、すぐにお願いします」
カシオン「はい」
鹿「…」
カシオン「大人しくしててね…」
カシオン「………」
車掌「何か分かりましたか?」
カシオン「…なるほど、よし」
運転士「どうしてこんな事に?」
カシオン「つるに引っかかってるのですよ」
運転士・車掌「つる?」
カシオン「この付近は山で、線路や道路にもつるが生えるのですよ。たまたま鹿が線路上に入って、その時に線路に生えてたつるに引っかかったのです。…あった」
運転士「た…確かに、この付近は山岳地帯でつるも生えておかしくない…」
カシオン「この鹿、かなり怯えていましたから、逃げたくても逃げれなかったのです。…よし、これで大丈夫」
鹿「クーン…」
カシオン「さあ、山にお帰り」

カシオン「これで大丈夫ですか?」
運転士「はい、助かりました」
車掌「このお礼は必ず」
カシオン「そんな、お礼なんて…」
車掌「お客様は何号車の座席に座ってますか?」
カシオン「3号車のトイレ付近の座席です」
車掌「お連れ様は?」
カシオン「3人です」
車掌「分かりました」
カシオン「?」

ミレア「どうだった?」
カシオン「鹿がつるに引っかかってました。解放したのでもう大丈夫です」
アナウンス「お待たせして申し訳ありませんでした。ただいまより運行を再開します。なお、この列車は約30分遅れて運行再開します。お急ぎの所ご迷惑をおかけします」
カシオン「次の駅は鈴鹿ですよね?」
ミレア「そうよ」

30分後…

アナウンス「鈴鹿鈴鹿です」
カシオン「お客さんが一気に減りましたね」
ミレア「他の車両には乗ってるみたいだけど、私らの車両は私達だけねw」
カシオン「まさに貸切ですねw」
北星「…ん?」
カシオン「あ、北星。起きた?」
北星「今どこ?」
カシオン「鈴鹿だよ、まだ一時間くらいかかるよ」
その時であった。
カシオン達の後ろから車掌ともう一人、車内販売の人が来たのであった。
車掌「お客様、先程はありがとうございました」
カシオン「あ、いえ。大した事じゃありませんよ」
車掌「私達のお気持ちです、コーヒーと弁当をお持ちしました」
カシオン「え⁈」
北星「あれ、快速みぇは車内販売なんてないはず…」
車掌「お客様が鹿をどけてくれたおかげで、運行再開が早く出来ました。それで販売員をお呼びしたのです」
ミレア「カシオン君、そんな手柄を…」
北星「すごいわね…カシオン」
カシオン「そんな、大した事じゃ…」
車掌「どうぞお受け取り下さい、お連れ様の分もご用意しました」
北星「え⁈」
ミレア「私達の分まで⁈」
車掌「遠慮ならさず、お受け取り下さい」
カシオン「あ…ありがとうございます」
車掌「こちらこそ」
販売員「コーヒーは入れたてを用意しました。熱いのでおきよつけ下さい」
北星「わーい^ ^」
ミレア「カシオン君、お手柄だねw」
カシオン「ははww」
車掌「目的地まで、ごゆっくりお過ごし下さい」

北星「すごい‼弁当も3種類あるわ!」
カシオン「伊勢エビ丼と松坂牛弁当、あと伊勢名物海鮮弁当」
ミレア「どれも美味しそうww」
北星「私、松坂牛弁当‼」
ミレア「私は海鮮弁当をw」
カシオン「じゃあ、僕は伊勢エビ丼をw」

北星「美味しい‼やっぱり三重は松坂牛ね‼」
ミレア「このカキの醤油焼き、よく味が染み込んでる!」
カシオン「この伊勢エビ、実がプリプリで、すごく美味しいですね!」
ミレア「しかし、このカキの醤油焼きもそうだけど、これが焼きたてには驚い…」
北星「まさか、私達のために作ってくれたの?」
カシオン「それならありがたく頂かないとね」

30分後…

ミレア「もうすぐ伊勢市に着くね」
北星「ねえ、もうすぐ昼だし、お昼ご飯もそこで済まそうよ」
カシオン「でも、伊勢市に何かあったかな?」
ミレア「なら、私のオススメのお店があるから、そこに行ってみない?」
カシオン「ミレア社長のオススメ?」
ミレア「流石に弁当だけで腹は膨れないしw」
北星「じゃあ、そこに行ってみましょ!」

伊勢市駅 ホーム
アナウンス「伊勢市伊勢市です」
ミレア「ここから少し歩くよ、大丈夫?」
カシオン「僕達は大丈夫です」
ミレア「よし、じゃあ行こう」



長くなってしまったので、ここで一度区切ります。
次回もハプニングの連続…だと思うw

続く‼