みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

カシオンと北星の物語 九州編12

今回もカシオン編と北星編で前後半に分けます。
今回はカシオン編です。

では、どうぞ。

転勤6日目(月曜日)

カシオン「じゃあ行ってきます」
北星「行ってらっしゃい」

森岡「あ、カシオン」
カシオン「おう、森岡」
森岡「今日は頑張れよ、ミレア社長の事、詳しく調べてこいよ!」
カシオン「うん」
カシオンは金山で森岡と別れ、一人伊賀へ向かった。

数時間後…

カシオン「ふぅ…着いた」
ミレア「お、来たわね」
カシオン「ミレア社長、おはようございます」
ミレア「おはよう。もう準備は出来てるから、早速車に乗って」
カシオン「はい」

伊賀工場

ミレア「ここが私が所有してる工場よ」
カシオン「かなり古いですね…そこら中がサビだらけ…」
ミレア「築40年かな?耐震は一応しているけど、もう10年も経てば建物はボロボロ…」
カシオン「工場内は大丈夫なのですか?」
ミレア「それを君に見てもらおうと思ってね」

工場長「あ、ミレア社長!お待ちしてました」
ミレア「わざわざすまないわね、お出迎えをしてくれるとは…」
ミレア「カシオン君、この方はここの工場長、今日君を案内してくれる人よ」
カシオン「カシオンです、今日はよろしくお願いします」
工場長「よろしく。では、早速工場をご案内しよう」

伊賀工場  工場内

工場長「この工場は約40年前に建設され、20年前に元の所有の会社が倒産し、工場は閉鎖になりました。しかし、まめ社長がこの工場を買い取り、今に至っている訳です」
カシオン「そんな経歴が…」
工場長「ですが、ご覧の通り、機械はもう30年前の物ばかりです。故障も度々…」
工場員「工場長!また2番セクターで故障です!」
工場長「すぐに復旧させろ!生産ラインを止めてはならない!」
工場員「はい!」
カシオン「…大丈夫なのですか?」
工場長「安心して下さい。もう故障には慣れてます。ですが、いつまで持つか…」
ミレア「現実に、私の会社は黒字ではあるけど、収入が低くてメンテナンスや新型の機械を導入出来ない状況よ」
カシオン「ここまで酷い状況に…」
ミレア「カシオン君、資料と現実では違う事が分かったでしょ」
工場長「ミレア社長、私は故障した現場に行きます」
ミレア「分かったわ、すまないわね…」
工場長「いえ、ミレア社長が私達を救ってくれた恩に比べたら、これくらい大丈夫ですよ」

ミレア「じゃあ、ここにいては他の者に迷惑になるから、控え室に行こう」
カシオン「はい」

伊賀工場  控え室

ミレア「カシオン君、この工場を君はどう思う?」
カシオン「そう言われましても…もうすぐにでも救いたいですよ」
ミレア「その通りなんだ、私も彼らを救いたい。だが、現実はそうもいかないんだよね」
カシオン「辛いですよね…」
ミレア「えぇ…とてもね…」

その夜…

カシオンの寮

カシオン「ただいま…」
シーン…
カシオン「あれ?北星?」

カシオン「どこにもいない。まだ帰ってないのかな?」
カシオン「…ん?置き手紙?」

「ちょっと隣町に買い物に行って来ます。
                     北星」

カシオン「何故に隣町…」
カシオン「まあいいや、ちょっと寝てようかな…疲れたし…」
カシオン「…(_ _).。o○」

いかがでしたか?
次回は北星編です。
お楽しみに!

何か物語がかなり長くなりそう…。

続く‼