今回もカシオン編と北星編で前後半に分けます。
今回はカシオン編です。
では、どうぞ。
転勤6日目(月曜日)
カシオン「じゃあ行ってきます」
北星「行ってらっしゃい」
森岡「あ、カシオン」
カシオン「おう、森岡」
森岡「今日は頑張れよ、ミレア社長の事、詳しく調べてこいよ!」
カシオン「うん」
カシオンは金山で森岡と別れ、一人伊賀へ向かった。
数時間後…
カシオン「ふぅ…着いた」
ミレア「お、来たわね」
カシオン「ミレア社長、おはようございます」
ミレア「おはよう。もう準備は出来てるから、早速車に乗って」
カシオン「はい」
伊賀工場
ミレア「ここが私が所有してる工場よ」
カシオン「かなり古いですね…そこら中がサビだらけ…」
ミレア「築40年かな?耐震は一応しているけど、もう10年も経てば建物はボロボロ…」
カシオン「工場内は大丈夫なのですか?」
ミレア「それを君に見てもらおうと思ってね」
工場長「あ、ミレア社長!お待ちしてました」
ミレア「わざわざすまないわね、お出迎えをしてくれるとは…」
ミレア「カシオン君、この方はここの工場長、今日君を案内してくれる人よ」
カシオン「カシオンです、今日はよろしくお願いします」
工場長「よろしく。では、早速工場をご案内しよう」
伊賀工場 工場内
工場長「この工場は約40年前に建設され、20年前に元の所有の会社が倒産し、工場は閉鎖になりました。しかし、まめ社長がこの工場を買い取り、今に至っている訳です」
カシオン「そんな経歴が…」
工場長「ですが、ご覧の通り、機械はもう30年前の物ばかりです。故障も度々…」
工場員「工場長!また2番セクターで故障です!」
工場長「すぐに復旧させろ!生産ラインを止めてはならない!」
工場員「はい!」
カシオン「…大丈夫なのですか?」
工場長「安心して下さい。もう故障には慣れてます。ですが、いつまで持つか…」
ミレア「現実に、私の会社は黒字ではあるけど、収入が低くてメンテナンスや新型の機械を導入出来ない状況よ」
カシオン「ここまで酷い状況に…」
ミレア「カシオン君、資料と現実では違う事が分かったでしょ」
工場長「ミレア社長、私は故障した現場に行きます」
ミレア「分かったわ、すまないわね…」
工場長「いえ、ミレア社長が私達を救ってくれた恩に比べたら、これくらい大丈夫ですよ」
ミレア「じゃあ、ここにいては他の者に迷惑になるから、控え室に行こう」
カシオン「はい」
伊賀工場 控え室
ミレア「カシオン君、この工場を君はどう思う?」
カシオン「そう言われましても…もうすぐにでも救いたいですよ」
ミレア「その通りなんだ、私も彼らを救いたい。だが、現実はそうもいかないんだよね」
カシオン「辛いですよね…」
ミレア「えぇ…とてもね…」
その夜…
カシオンの寮
カシオン「ただいま…」
シーン…
カシオン「あれ?北星?」
カシオン「どこにもいない。まだ帰ってないのかな?」
カシオン「…ん?置き手紙?」
「ちょっと隣町に買い物に行って来ます。
北星」
カシオン「何故に隣町…」
カシオン「まあいいや、ちょっと寝てようかな…疲れたし…」
カシオン「…(_ _).。o○」
いかがでしたか?
次回は北星編です。
お楽しみに!
何か物語がかなり長くなりそう…。
続く‼