みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

カシオンと北星の物語 九州編13

遅れて申し訳ありませんでした。
ではどうぞ!

カシオンを見送り、北星は急いで名古屋に向かうのであった。

緒川駅 ホーム

北星「ちょっと遅れたけど、何とか間に合いそうね」

客A「あ、お疲れっす!」
客B「今日の会議、しっかりやれよ!」
客「はい!」

北星「サラリーマンも朝から大変ね…」

30分後…

名古屋駅 ホーム

よつば「あ、来たわね」
北星「よつばさん、おはようございます!」
よつば「じゃあ行くわよ」
北星「はい!」

研修センター  シミュレータ室

北星「これが…シミュレータ…」
よつば「総額は確か一億を超えるとか言ってたわねw」
北星「一億⁈」
よつば「とりあえず、急いでやるわよ」

よつば「開閉装置については以前に説明したわね、今回は開閉の本格的な練習よ」
北星「本格的?」
よつば「たまに駆け込み乗車する人も来るから、きよつけなさいよ」
北星「え…」
よつば「ではシミュレーションスタート!」

北星「…(時間よし!)」
アナウンス「まもなく二番線から普通岐阜行きが発車します」
北星「閉じ目、閉!」プシュー…
客「待ってくれー‼︎」タッタッタッタ‼︎
北星「え⁈」
普通なら扉を挟まる前に一度開閉ボタンの開を使うのですが、北星は反射的に誤って、非常弁を開いてしまった。
そのため、駆け込んできた乗客が扉に挟まってしまった。
客「ぎゃああぁぁぁ‼︎」
北星「あっ‼︎」

よつば「ストップ!」
北星「…」
よつば「北星さん、あなた開閉装置から慌てて手を離したでしょ?」
よつば「開閉装置は開け閉めの際に絶対に離したらだめよ」
北星「は…はい」
よつば「扉を閉める時は、必ず開閉装置から離したら駄目、ボタンを押したらすかさず開けるボタンに手を置くのよ。そうすれば駆け込んできても素早く扉を開ける事が出来るわ」
北星「はい」
よつば「じゃあ、この練習を少しするわよ」

30分後…

北星「ふぅ…それなりにタイミングは分かってきたわね…」
よつば「北星さん、お疲れ様」
北星「よつばさん」
よつば「やっぱりあなたは覚え込みが早いわね、最初に比べたらかなり上達してるわ」
北星「でもやっぱり駆け込んでくると焦りますね…」
よつば「お客様は人それぞれだからね、中には急いでる人もいるし、だから駆け込み乗車はあるのよ」
北星「よつばさんは駆け込んでくると焦りませんか?」
よつば「私は慣れね、何回も経験したから「あ、またか」みたいな事でもう慣れたのよ。北星さんもその内に慣れるわよ」
北星「そうでしょうか…」
よつば「自分に自信を持って。さあ、シミュレーションを再開するわよ」

よつば「駆け込み乗車の練習はもういいわね、次はある区間を乗務訓練するわよ」
北星「乗務訓練?」
よつば「練習内容は対して変わらないわ、普通に開閉と車内放送をやり通せばいいわ」
北星「はい」
よつば「では開始‼︎」

それから1時間後…

よつば「はい、終了‼︎」
北星「つ…疲れた…」
よつば「成績的にはランクCってとこかしら」
北星「あんなに駆け込んでくるなんて、想像してもいませんでした…」
よつば「あくまでこれはシミュレーションよ、本場はもっとラッシュがあるから、こんなものじゃないわ」
北星「これ以上酷くなるのですか⁈」
よつば「私の経験上…一日に50回は当たり前ね」
北星「ご…50回⁈しかも当たり前ですか⁈」
よつば「他の人にも聞いてみたら?大体それくらいよ。多い時には200回はいくかしら?」
北星「車掌って…大変ですね」
よつば「まだあなたは特別よ。他の人ならこの時点でリタイアする人もいるのよ」
北星「うわー…」
よつば「それに、あなたは駅員を経験してないから、その分の勉強もしないといけないのよ」
北星「車掌って、普通になれないのですか?」
よつば「いいえ、車掌になるにはまず駅員を勤務しないといけないのよ」

鉄道会社のランクは…駅員、車掌、運転士と分けられて、最初はまず駅員を勤務するけど、それから数年勤務すれば車掌への昇格試験を受けることができるの。
車掌になってまた数年勤務すれば、今度は運転士への昇格試験を受けれるのよ。

よつば「だから、駅員を勤務しないで昇格試験を受けるなんて聞いた事ないのよ」
北星「それって違反じゃないのですか…?」
よつば「分からないわね、九州の社長が何を考えてるか分からないけど、そうなってる以上私はあなたを必ず車掌にしてみせるわ」
北星「キルさん…」
よつば「私を追って来なさい、北星さん」

よつば「あら…あれこれしてたらもう夕方ね」
北星「もう5時ですか」
よつば「あなたは先に帰ってなさい、私はまだやる事があるのよ」
北星「分かりました、お疲れ様でした」
よつば「お疲れ様」

キル「…さて」

名古屋車両基地

整備員「こちらのチェックはOKです!」
工場長「よし、お前はもう上がれ。後は夜の担当に任せる」
整備員「はい‼︎」
工場長「ふぅ…ようやくひと段落か…」
よつば「工場長」
工場長「おっ、よつばではないか」
よつば「ご無沙汰してます」
工場長「最近は教育担当に回ったと聞いたが、どうだ調子は?」
よつば「まあ、ぼちぼちです。工場長はいかがですか?」
工場長「この通りピンピンしてるわwだが、もう年だな。ここにいるのも長くはないだろう」
よつば「もうすぐ定年ですか」
工場長「私は国鉄から勤めてきたからな、もう工場長でいられるだけありがたいわ」
よつば「…工場長、例の話は…」
工場長「調べたら、やっぱりそうだったよ。君が担当している教育生の父親は、元JR職員のお偉いさんだ。しかもかなりのトップだったらしい」
よつば「じゃあ、北星さんが昇格試験に来た理由って…」
工場長「九州のお偉いさんの事もあるだろうが、多分それが関係してるのだろう。でなければ東海も承認しないだろう」
よつば「北星さん自身は元々から昇格試験を受けるつもりだったのでしょうか?」
工場長「それはないだろう、それなら教育生は普通に会社に就職しているはずだ」
よつば「それじゃあ何故…」
工場長「こればっかりはお偉いさんしか知らない情報だろう…」
よつば「そうですか…、工場長、ありがとうございました」
工場長「いやいや、私に出来る事なら何でも頼みなさい」
よつば「…(北星さんは…どうして車掌なんかに…)」

緒川駅  ホーム

北星「はぁ…疲れたわ…」

カシオンの寮

北星「ただいまー…」
北星「…あっ‼︎まだ買い物行ってなかった‼︎夕食とか買わないと‼︎」
北星「とりあえず…置き手紙を」

大府付近のスーパー

北星「あら、今日は空いてるわね」
北星「えっと…牛肉が今日は安いのね、とりあえず買っておかないと」
北星「…ん?」
北星「シュークリームかぁ…最近食べてなかったわね…」
北星「…二つ買っておこう」

カシオンの寮

北星「結局買い物だけで1時間はかかったわねw流石にカシオンも帰ってるわよね」
ガチャ…

カシオン「…(_ _).。o○」
北星「あら…寝てるのね」
北星「じゃあ今の内に夕食を作っちゃいましょう!」

30分後…

カシオン「…ん?」
北星「あ、カシオン」
カシオン「北星、帰ってたんだ」
北星「ぐっすりだったわねw余程疲れてとのかしらw」
カシオン「まあねw」
北星「さあ、夕食が出来たわ!」
カシオン「おっ、いい香り」
北星「早速食べようよ!」
カシオン「うん!もうお腹ペコペコだよw」
北星「じゃあ…」
カシオン・北星「いただきます!」

1時間後…

カシオン「…(_ _).。o○」
北星「よほど疲れてたのね…」
北星「私も寝ようかな…」
北星「…おやすみカシオン…」

かなり放置してましたorz
そしてネタが…orz
次回はミレア社長に異変が…!
お楽しみに‼︎

続く‼︎