お待たせしました。
ちょっと内容が噛み合わないかもしれないですが、ご了承下さい。
ではどうぞ。
転勤10日目(金曜日)
米原での事を終えてカシオンと北星は家に帰り、カシオンは朝から森岡と話をしていた。
車内
森岡「カシオン、今日からもうミレア社長に会いにいくの?」
カシオン「そのつもりだよ、ただミレア社長はまだ病院にいるからあまり長くは話せないけど」
森岡「分かってると思うけど、今回調べる事はミレア社長が所有する工場の最新機械の予算と利益の調査ね」
カシオン「うん」
その時だった、森岡の携帯に一本の電話が。
森岡「はい、もしもし?」
ムーン『森岡さん、カシオンさんはそちらにいますか?』
森岡「はい、いますが…」
ムーン『カシオンさんに至急会社に来るように伝えて下さい』
森岡「?分かりました」ポチっ
カシオン「どうかしたのですか?」
森岡「ムーンさんがカシオンに至急戻ってきてほしいと伝えてくれって」
カシオン「何かあったのかな?」
森岡「とりあえず、カシオンは一度会社に戻りなよ。俺は先にミレア社長に会ってくるから」
カシオン「任せていいの?」
森岡「今度奢りね」
カシオン「分かったよ。じゃあ森岡、後は頼んだよ」
森岡「おう」
その頃…
会社 事務室
ムーン「アラン社長、カシオンの計画をどう思っておりますか?」
アラン「それも踏まえてこれから話す」
ムーン「分かりました」
コンコンッ
カシオン「カシオンです、入ります」ガチャ
アラン「カシオン、久しぶりだな」
カシオン「え⁈アランさん⁉︎」
アラン「驚くのも無理はないな、突然呼んですまなかった」
カシオン「えっと…アランさんがどうしてここに?」
アラン「それを踏まえてこれから話すつもりだ、とりあえず座りなさい」
カシオン「?」
アラン「カシオン、ムーンから聞いたが、ミレア社長にこの地区の会社を全て任せる計画なのだが、本当に確証はあるのか?」
アラン「なるほど、なら問題の向こうが所有している工場の最新機械の費用と利益はどうなっている?」
カシオン「今森岡が先にミレア社長に会いに行って聞いてるところです、少しは時間がかかるものだと思います」
アラン「分かった、とりあえずカシオンの計画はこちらも了承しよう。後は費用と利益の見込みが分かり次第こちらに伝えてくれ」
カシオン「はい」
アラン「じゃあ私も仕事に行かないといけない。カシオン、こっちの事は頼んだぞ」
カシオン「はい!」
アラン「ムーン、少し話があるからこのまま部屋に残ってくれ」
ムーン「分かりました」
カシオン「では、失礼します」
ムーン「アラン社長、お話と言うのは何でしょうか?」
アラン「カシオンの事だ。ムーン、お前はウエディングトレインプロジェクトを知ってるか?」
ムーン「?いえ、知りません」
アラン「カシオンの奥さん、北星さんとJR東海との共同プロジェクトだ。その名の通り、結婚式用の電車開発と言う事なのだが、我が社もそのプロジェクトに協力する事になった」
ムーン「では、次の仕事は…」
アラン「カシオンには内緒にしておけ、ムーンと森岡にはそのプロジェクトで今後作業してもらう事になる。いいか?」
ムーン「分かりました、森岡にも後で伝えておきます」
アラン「頼むぞ、では私は佐藤重工に用があるので失礼する」
会社 休憩室
カシオン「まさかアランさん直々に来てるなんて思わなかった…」
プルルルル…
カシオン「はい、もしもし」
森岡『カシオン、 ミレア社長との会議した結果、機械の予算等の目処が大体ついた。帰ったらすぐにその資料に目を通しておいてほしい』
カシオン「分かった、ありがとう森岡」
カシオン「これで後は予算さえ整えば…」
その一方…
佐藤重工株式会社 会議室
北星「お花は窓周りの各箇所にぶら下げる感じに付けてみるのはどうでしょうか?」
よつば「デザインは良いと思うのだけど…でもこれだと、万が一揺れた時に花が落ちると思うわ」
北星「じゃあ固定してある器を元から付けておいて、そこに花を入れるのはどうですか?」
よつば「それなら問題ないかもしれないわね」
トラル「試作台車を作ってみたが…」
ミカン「これだと揺れは抑えれるけど耐久度が低いわ」
トラル「やはり軽い合金で台車は無理か、どうする?」
ミカン「柔軟性のある台車を作るなら振り子台車にした方がいいかもしれないわね」
トラル「よし、その方針でもう一度制作しよう」
北星の父「まだまだ先は長くなりそうだな…」
ガチャ…
アラン「お待たせして申し訳ない」
北星の父「おぉ、アランさん。さあ、こちらへ」
北星の父「やはり試作した台車は耐久度に問題があって無理だった」
アラン「そこで振り子台車にして柔軟性を重視した台車を作るのか」
北星の父「だが問題は振り子台車を作る技術までもは私らも持っていないのだ」
アラン「それについては我が社で何とかしよう、古いかもしれんが…国鉄の振り子特急の技術を応用すれば、良い台車が出来上がるかもしれない」
北星の父「それなら早速トラル達に話そう」
よつば「問題は食堂と座席ね」
北星「座席は1号車を集中して設置するしかないと思います。会場を1号車にしてしまえば、結婚式もそれなりに対応出来ると思います」
よつば「でも食堂車には基本床下機器をあまり導入したくないのよね。3両編成にする訳だけど、2号車にはモーターやら床下機器が取り付くから2号車に食堂車は避けたいわ」
北星「それだと会場と食堂が離れてしまいますね」
よつば「うーん…」
トラル「おい、よつばさんよ。さっき計画変更があったみたいで、今回は気動車の計画で行く事に決まったそうだ」
よつば「気動車ですか?それなら2号車を食堂車にする事は可能ですよね?」
トラル「あぁ、振り子列車にするには気動車にする方が良いと北星の父が言っていたからな」
よつば「聞いたわね、北星さん。これなら2号車を食堂車にしても問題はないわ」
北星「では、この食堂車のデザインを考えましょう」
…はい、原稿ではまだ続きがありますが「カシオンと北星の物語 九州編」はここまでです。
そしてブログ活動を再開する為にこの物語は「newカシオンと北星の物語」で改めて公開させていただく予定です。
そして今後は「電車と二人の物語」、「newカシオンと北星の物語」、そして旅先の事などいろいろな事を書いていきますのでお楽しみに。
ではカシオンと北星の物語をご覧になってくれた皆様、この続編は「newカシオンと北星の物語」でいつか公開いたしますのでお楽しみに!!
ありがとうございました。
ではっ!