みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

newカシオンと北星の物語 プロローグ

これは、誰もが知らない寝台特急カシオペア北斗星、そしてトワイライトエクスプレスがあった時のお話。

 

僕の名前はカシオン、僕らは今…九州にある小さな会社で働いている。子供も産まれて今はすごく恵まれた環境で過ごしてる。僕の妻は北星、今はJR九州の立派な車掌業務をやってるんだ。子供の名前ははまなす、もう産まれて12歳になる可愛い娘だ。

これだけ見たら普通の家族とも思われるだろうけど、でも僕と北星は実は変わった出会い方をしていた。いや、正確には出会っただけじゃなく…ここまでの人生がすごく変わっていた。

そんな事を思っていたら、北星が仕事から帰ってきた。

「ただいま」

「あ、おかえりなさい!」

娘が元気に母の帰りを迎えてる。北星の勤務はいつも朝や昼、夕方や夜勤などいろいろな状況で仕事をしてるので帰って来る時間も日に日に違う。僕はいつも夕方の4時に仕事が終わって娘の面倒を見る事にしてるが、これも僕が勤めてる会社の社長がすごく良い人だから早めに帰る事が出来て、小さい頃の娘の送り迎えも困る事なく出来たので、今の社長には本当に感謝している。

そして今日は珍しく夕方に帰ってきて娘も喜んでいる、こうして家族が揃う事も珍しくなってしまってるが、娘はそれでも「お母さんの帰りをずっと待ってる!お仕事頑張ってね!」といつも北星を送り出してくれてる。こんなに素晴らしい娘を持てて僕も北星も幸せだ。

 

久しぶりの家族揃って食事をしてる時、娘にこんな事を聞かれた。

「ねえねえ、お父さんとお母さんはどうやって出会ったの?」

 僕と北星はそれを聞いた時、一瞬硬直してしまった。そしてしばらくしてふと笑っていた。

僕と北星はあの日、あの場所で出会っていなかったら、お互いこんな幸せな生活もなく、違った人生を過ごしていたのだろう。

そう、あの日の仙台駅で出会わなければ…。

「じゃあ、はまなすにお父さんとお母さんの話をしてあげよう」

僕は娘に北星と出会った経緯を話した。

これは、カシオンと北星の人生を語った物語。

 

この物語はフィクションであり、登場する人物と実在する場所とは一切関係ありません。

 

続く