みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

最近の交通手段 そこにある答えは?

 長々となりますので、もし途中で読むのがめんどくさくなったら「各交通手段の紹介」まで飛ばして下さい。

 

 

あなたは本州から北海道、もしくは九州に行くにはどのような交通手段があると思えますか?

最近では北海道新幹線九州新幹線LCC(格安航空会社)も増えており、ますます北海道や九州に行きやすくなった。さらには北陸新幹線LCCの増加などさまざまな面で交通手段が発展した…と思われがちですが、実はこれが当たり前になってしまってるせいで過去にしかなかった便利と楽しみが無くなってる事、そして思わぬ不便が出てる事に気づいてますか?

今回はそんな各地の交通手段の過去と現在、そして便利か不便を作者が独自の意見と見解で出していきます。

※勝手な見解ですのでどうぞご了承下さい

 

◎本州の交通手段

東北、関東、中部、甲信越、関西、山陽、山陰と言った場所があり、簡単に言えば日本の真ん中の事です。

その中を結んでる交通手段は飛行機やバス、タクシーと車に鉄道、さまざまな交通手段がありいろいろな利便性が向上してたりします…が、最近は人口減少や関東に人口が集中するなどして地域の一部では閑散とした場所が多く存在してます。

よく言われる田舎…なんて言葉がありますけど、みなさんはどのくらいで田舎って思ってます?

自分も今住んでる場所は田舎だよって言いますけど、その度合いはかなり人によって違います。自分の場合は都会から見れば田舎ですねって見解で田舎って言葉を使ってますし、そこら辺が森だらけって事でもなければ田んぼだらけでもないです。

本当に田舎って呼べるところがあるとしたら、それは北海道くらいかもしれませんね。

話が逸れてしまいましたが、本州を結ぶ交通手段で有力なのはやはり新幹線と飛行機ですね。最近では高速バスや夜行バスとか近距離タクシーなどもありますが、遠距離バスは価格が安いが時間があまりにもかかってしまう、近距離タクシーは都会向けである為普通の場所ではあまり需要が少ないという事。

一方で新幹線は価格は場所によって安かったり高かったりとするが、交通網が幅広くあり、東北、上越、秋田、山形、北陸、東海道山陽新幹線と言われるように、各地に乗り換えなしの一本で目的地に行けるコンセプトがある。

飛行機では最近LCCと言った格安航空会社が登場してる。安くて遠くに早く着けるのが利点だが、新幹線とは違って搭乗手続きや荷物検査など面倒な作業があるので時間に余裕がない人はあまり便利とは思わない。また、鉄道みたいに大量輸送が出来ない、空の天候に左右されやすい、そして何より欠便になった時が問題である。

LCCは価格を安く済ませている分、ANAJALとは違って次の便に振り替えなどといった事が出来ない。仮にそれが出来たとしても、次の便までの間にかなりの時間が空くのだ。

実はこれ、作者の体験談なのだが、以前に関空からピーチで仙台へ行こうとした時があった、しかし朝一の便が天候の影響で運休してしまい次の便への振り替えも出来たが、時間が5時間以上もあったので払い戻し対応をその時はお願いしたのだった。

こうしたように本州では様々な交通手段で行きかっているが、それとは裏腹に人口減少が裏目に出て交通手段が車しかない場所が多く存在する。

しかし車は以前排気ガス問題などが大きく指摘された事もあってその数は一時的に減少傾向にもあった。しかし最近は環境に良い車や公共交通手段の使用を促すなどしてCO2排出を減少させてるのもある。また、高速道路が各地に張り巡らせた事によって休日を使って車で遠くに行く人が年々増えている。

ところが、最近は車両事故が頻発しており死亡者も出るような事態だ。さらに悪く言うつもりはないが、高齢化社会の影響で老人による車両事故が後を絶えない。

特に一番高齢者で多いのは認知症による逆走、実際に逆走されてる場面に出くわしたらかなり怖いだろう。

以上の5つが本州の主な交通手段になっている。

 

◎北海道の交通手段

基本は車と鉄道がある。飛行機もあるけど本州などの便が多いのでここでは取り上げません。

車の利用は主要都市を含めて多いですが、本州と比べても数は少ない方です。

だが鉄道の経営が悪い北海道の路線はほとんど廃線された事が北海道内の車需要を引き伸ばしたのもある。

何故なら車が無ければ田舎の場合どこにも行けないからである。コンビニまで5km、もしくは20kmなんて数字を北海道では当たり前のように掲示してるくらいだ、人口の密度と土地の広さが均等にならない事が災いしてお店などの商業施設が限られた場所にしかない地域もある。

一方の鉄道だが、北海道新幹線の開業で一時的には活気づいたがやはり中途半端な場所に駅を設置した事、そして主要駅の函館駅から遠く離れた事が逆に利用者を減らしてしまったのがあるかもしれない。(理由は後の各地の利点と不利点の時に説明します)

さらに広大な土地で鉄道の線路はあちこちにあるが、その利用者があまりにも少なすぎて困っている状況でもある。

人口密度が見合わない北海道はその利用者も少なく、中には1つの駅の利用者が1人しかいない場所もある。

これではとても利益にならないどころか、大赤字を続けるだけになっている。しかも今この瞬間も赤字を続けてる訳であるから早急に何とかしなければいつか大変な事になるのも事実。

他にもバスや飛行機もあるにはあるが、地方バスや短距離間の小型輸送の飛行機では鉄道や車とは正直比べ物にならない。しかし例外としては十勝バスという会社や札幌市営バスなどは丁度良い需要を出してるおかげもあってかなり利益はもっている。

また、札幌や函館には市電があり、こちらも地味ではあるがJR北海道よりは需要もある方で、最近は札幌市電は環状と言ってぐるぐる回れるような路線になったりとかなり積極的な姿勢になってる。

以上が北海道の主な交通手段の内容だ。

 

◎四国の交通手段

結論から言えば、四国は車とバス、フェリーや路面電車と鉄道の需要が主になってるとも言える。何故なら、一言で言えば目立たないの一言で済んでしまうからだ。

ではちょっと交通手段を話す前に、あなたは四国とはどんな場所かご存知でしょうか?

四国は香川、愛媛、徳島、高知の4県が揃う場所で、有名なものと言えば、香川は讃岐うどん、そして金比羅山。愛媛は松山城道後温泉。高知はかつおのたたき、ひろめ市場。徳島は特産品にかぼすがある。

これを聞いて1つでも聞いたことがないものがあれば、それがこの四国の知名度の低さを物語ってしまう。

そもそもどうして四国があまり聞いたことがないかと言うと、本州や北海道、九州での話題が大きすぎて四国の話があまり取り上げられないのが原因ではないかと自分は思ってる。

さてここで問題だが、鉄道で本州から四国の中で1つだけ乗り換えしなくては行けない県がある。それはどれだろうか?

 

答えは徳島県、もし徳島に行くには最短でも香川の高松で乗り換えなければいけないのだ。

そして以前徳島県に行ったことがあるのだが、正直言うとこれといったものがなかった…。

観光アピールはあるはずだと思うのだが、どのパンフレットを見てもピンと来ない…結果的に友人も徳島だけは諦めモードになってしまい、高松に引き返したのだった。

もっと細かく探せば何かあるかもしれないが、四国の観光とは短時間で多くの場所を場所を巡れる事にあると思ってる。

しかし徳島は駅前はすごく大きかったのだが、短時間で見て回る場所としては少し問題もあった。

更に言えば列車の本数…高松や松山、高知とは違って数も少ないが、何より利用者が少ない事。

北海道ほどではないが…それでも特急に乗った時、徳島から高松まで自分が乗ってた車両は終点まで誰一人も乗ってこなかった時があった。特急でこの乗車率はハッキリ言うと北海道の赤字よりひどいかもしれない…特急だからね。

 

話は脱線したが、四国は主に岡山から四国の主要駅までは鉄道に乗って、そこからは路面電車などに乗って別の場所に向かうのが主流な移動手段になってる。

もしくはフェリーで松山港へ行く人も入れば瀬戸大橋を車で渡ってくる人もいる。

そんな中で1番の移動手段はやはり路面電車だ、特に高知と松山は路面電車で移動した方がかなり手っ取り早いからだ。

他にも高松から各地の讃岐うどんを食べようと思ってる方は私鉄を使う人もいますでしょう。

なので車よりは鉄道と路面電車を使い分けた方が正直僕はいいと思う。

車で行く人は高松などの讃岐うどん目当て、鉄道を使う人は高知や松山がお目当ての方だと思ってる。

徳島のみなさん申し訳ないでしが、後にもう一度どんな場所があるのかよく調べてからまた訪れますので待ってて下さい…その時いい場所を是非このブログで取り上げたいので…。

以上が四国の交通手段です。

 

◎九州の交通手段

主には飛行機、鉄道、バス、高速フェリーなどがある。

福岡、熊本、大分、佐賀、長崎、鹿児島、宮崎、沖縄ですが、基本的に新幹線と鉄道で普段は交通網を補ってたのですが…今年はそれを覆すダイヤ改正がありましたよね。

鉄道で約100本以上の列車を運行しないという大胆な事を打ち出したのですから…。

正直これには僕も驚いたのですが、これによって交通手段が大きく変わったのも事実です。

以前に熊本地震や台風の影響で各地の路線や道路が分断された影響で今だに立て直せていない場所が各地にあります。それを補う形でバスや鉄道が走ってますが、今後はしばらくバスなどが主力になると自分は見込んでます。

一方で長崎にはハウステンボスという娯楽施設がありますが、長崎空港からそこに行く人はかなりの数がいます。そこで使われるのが高速フェリーです。ただ正直かなり揺れるので船酔い注意です…。

飛行機ももちろんですが、福岡空港長崎空港宮崎空港など本州から来る便が多々多くありますが、それ以上に自分が飛行機で1番盛り上がるのは九州のとある飛行機会社だと思ってます。それが「天草エアライン」です。(詳しくは後に説明します)

さらに鉄道で有名なのは「七つ星」ですよね、1番高いやつでなんと100万ですからね…。

沖縄は高速フェリーか飛行機のどちらかに限られますけど、そこからはタクシーかバスによる移動手段しかないですよね。

以上、九州の交通手段でした。

 

さて、ここまで長々と交通手段というか、どんな交通があるかを紹介したが、ここで現在の主な交通手段による便利か不便かを探ってみよう。

 

 

北陸新幹線

2015年正式に北陸新幹線へと改名されて東京~金沢間が開業したまだ新しい路線だ。

沿線には糸魚川や富山と言った観光地がある。

しかし、実はこの時から自分は何かが狂ってたような気がした。

自分が狂ったと感じたのは開業後の在来線に対する見方だ。

JR西日本の方には本当に申し訳ない言い方をするかもしれないが、正直北陸新幹線は「富山」までで良かったと思う。何故そう思うのかいくつか理由をあげていこう。

 

・名古屋~富山間の利便性が減少

実を言うと、自分はよく名古屋から富山を利用してた事があった。しかし、北陸新幹線の開業によりしらさぎは金沢までになった。そこから先は新幹線に乗り換える必要があって、正直電車を降りてわざわざ階段も登らないといけないし、新幹線の切符も用意しなきゃいけない為手間がかかる。利用者を見込んでの判断だとは思うが、やはり一個人から意見すると富山行きの列車がなくなった事はかなり痛手となった。

 

・金沢~新潟間の利用が不便

北陸新幹線の開業により金沢から新潟までの交通がさらに不便になった事。新潟に住んでた時によくこう思った、以前なら交通費を金沢経由の名古屋にしたら新幹線を使うよりも安く済んだのに、新幹線が開業してからそのルートは絶たれた。

さらに上越妙高から特急しらゆきに接続して新潟までのルートを確保してると思われがちだが、正直言うと本数が少ない上に、途中下車が出来ない切符の場合は待合室で待ってるだけのかなり苦しい状況を体験する事にもなる。

 

・開業したまではいいが、利用者は年々減少

開業当時の乗車人数は順調とも言えたが、この二年間連続で乗車人数は減少してる。原因は新たな夜行バスのお得なプランの提供、LCCの加入だと自分は思ってるが、一番はやはり夜行バスの利便性が飛躍的向上した事が関わってると思ってる。

以前までの夜行バスは安いだけが売りの一筋が多かったが、最近は座席が改良されたりして快適な空間が提供されるようになっている。それが理由かは分からないが、名古屋から北陸の利用者はかなりの数がいる。また、東京方面も新宿の最新バスターミナルにより各地の行き来が改善された影響で東京から北陸に行く夜行バスもある。と言うより、乗客としてはこんな考えをする人が多いのかもしれない。

「新幹線でわざわざ高く行くよりは、安くて翌日北陸に早く着ける夜行バスの方が使いやすい」

しかも座席や空間が改善されてたら利用者もどんどんそちらに取られてしまうだろう。

 

・急行「きたぐに」の廃止

これは後にJR西日本としてもかなりの痛手であったと気づいたはずだ。

そもそも急行きたぐにとは大阪~新潟を結んでた寝台急行だったが、その列車の利益はかなりあった。専門的な事が少し絡んでくるが、みなさんは豪華寝台特急についてはご存じだろうか?かつては「北斗星」や「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」などといった列車があったが、この列車は満員だとしても正直に言えばお小遣いほどの利益しか出なかった。

ところが急行きたぐにで使用されてた583系という電車が大きな利益を生み出すきっかけ、そして大人数の流れを信越へと運んでいたのだった。簡単に言えば、この急行「きたぐに」は満席の場合…豪華寝台特急の利益を3倍以上も上回るだけの収益を持っていたつまり、半分でも乗ればそれだけでこの列車を運転するだけの元が取れてしまう。

それだけ大量の人数を運べた上に需要があったのだ。

ところが、北陸新幹線開業前の2012年にこの列車は廃止されたのだが、それが後に大阪から信越方面に対して人の流れを止めてしまう結果になってしまった。

関西から信越方面の人の流れは当時はかなり多いと言われていたが、現在では複雑な乗り換えを駆使して行かなければならない。

もし、この人の流れを考えて北陸新幹線を開業させていたら少しは違ったかもしれない。

 

これらをすべて仮に富山まではいつも通りにしてたらどうなってただろうか?でももちろん良い面もある。

 

・東京から北陸までの所要時間

開業前は上越新幹線で東京から越後湯沢に行き、その後特急「はくたか」に乗り換えて北陸に行くルートだった。しかしこれだと3時間以上もかかってしまう。

しかし現在は東京から金沢までを3時間以内で結んでいる、北陸での滞在時間が大幅に増えた事が利便性を上げた。その為観光時間が増えて楽しむ事も出来る。

 

敦賀までの開業で名古屋からの利便性向上

北陸新幹線は近々敦賀まで開業する見込みだが、そうなった場合しらさぎ敦賀止まりになって北陸新幹線に乗り換えという形になる。先ほどは富山まで行くのは不便と言ったが、敦賀の場合所要時間が短縮される上に金沢から富山までの短い距離の乗り換えとは違うので自分ならまだ納得が出来るし、富山までもかなり早く行ける。

さらに乗り継ぎ割引もあるのでしらさぎも気軽に使えるようになる。

それまではしばらく辛抱しなければならないが。

 

・将来新大阪まで繋がれば関西方面の利便性も向上

これは言うまでもなく、現在のサンダーバードの役割を北陸新幹線が担う事になる。

所要時間も短縮されるのでこちらも北陸での滞在時間が増やせる。そして先ほど取り上げた関西から新潟ルートの交通も少々ゴリ押しではあるが、利便性が向上する。

しかしここで問題になってくるのは在来線特急の存在だ。仮に新大阪まで開業すれば、それまで京都発の特急の一部は必要無くなるかもしれない。サンダーバードはもちろん「はるか」と「スーパーはくと」「くろしお」も京都から出発する事がなくなるかもしれない。

そうなれば、この3つの列車は全て新大阪発の列車になる可能性もある。もしそうなった場合は特急が入ってた時間に新快速でも入ると思うが、会社的にはそちらの方が都合良いだろう。

 

北陸新幹線だけでもいろいろ疑問や見解はあるが、一番の問題はやはり北海道新幹線とも言ってよい。

 

北海道新幹線

開業して二年が経過…しかし未だに利用者の減少に歯止めがかからない。いざ開業してから利用者は倍近く増えた!なんて話をしてるがよく考えてほしい。

元々在来線特急での利用者が連日ほぼ満席状態だったのだからこのくらいは当然の結果である。しかし問題なのは新幹線の車両を使ってそれに見合うだけの需要を得ているかどうかだ。

それ以前に北海道新幹線が本当に必要だったのかが現在問題視されている。

JR北海道の方々には申し訳ないが、北海道新幹線開業によっていろいろと利便性が低下してしまったのだ。

 

・各寝台列車の存在、札幌滞在時間の減少

長々となりますのでご注意ください。

北海道新幹線が開業する前、先ほど紹介した豪華寝台特急は関東、関西から北海道を結んでた列車が存在した。しかし車両の老朽化、さらに北海道新幹線開業でこれまで使用されてきた電気機関車が使えなくなる事もあって惜しまれつつ廃車されたのもあった。

急行「はまなす」もJR最後の定期急行列車、定期夜行急行、ブルートレインなどなど様々な最後の名を掲げてラストランを迎えた車両だった。

だが別にそれは正直言って自分からすれば大した問題でもないし、維持費が元々厳しいのは理解していたので仕方がないと思っていた。

しかし問題なのはこの列車達の廃止は札幌にとっては北海道新幹線を開業させた事により鉄道利用の観光客が減少する可能性がある苦肉の策とも言えた。

そもそも寝台特急とは、簡単に言えば次の日には目的地に早く着いているのがコンセプトである。しかし最近は新幹線が各地を走るようになった事で寝台特急そのものが必要とされなくなってしまった。

しかし新幹線にもデメリットが存在する、それは保線の為夜間は新幹線を走らせられない事。

これの影響で新幹線は朝早くても6時からしか始発を走らせる事ができない。

ここで少し見比べをしたい。

例えば寝台特急北斗星と現在の北海道新幹線、どちらが早く札幌に着けるだろうか?

寝台特急北斗星は2014年のダイヤでは上野駅を19:03発としている。

一方の北海道新幹線、東京から新函館北斗行きが出る始発は6:32としている。

寝台特急で翌朝札幌に到着する時間は11:15、一方で北海道新幹線で東京から札幌までは朝から出たら最短でも16:04。(はやぶさ1号、スーパー北斗11号を利用してる場合です)

一見すれば、新幹線なら札幌に一日で着いてしまってますし北斗星は一日跨いでしまいますから乗れないなって今思った人、確かにそうかもしれませんが実はこれ…あるカラクリが仕込まれてます。

確かに新幹線のスピードは速いので、乗り換え一回だけでその日の16時頃に着けるのは大きな強みです。

ところが、実は北斗星は前日に出発してますけど乗れない事はないでしょう。

そもそも上野駅を19時に出発してるのですから、定時で仕事を終わらせてしまえば全然間に合う時間です。

それが仮にダメだったとしても、東京駅を21:36に発車するはやぶさ37号にさえ乗れれば仙台到着は23:07で北斗星が仙台に到着するのは23:30頃ですから余裕に北斗星に乗れます。しかもシャワーなども付いてますから多少お金をはたいても十分価値はあると思います。

さっとシャワーを浴びたらベッドでくつろぐか、仙台で買った駅弁でも食べて寝るなりいろいろと過ごし方はあります。札幌には11:15に着くのですからそれまでゆっくり眠れます。

この事を踏まえた上で考えて下さい。仕事終わりでも間に合いそうな北斗星に乗って札幌に11:15、翌日に新幹線で乗り継いで札幌に16:04。

この時点で約5時間の差があります、5時間もあったら札幌の観光も普通に出来ますよ?

これが北斗星に隠されてる、ある時間までならギリギリ乗れるカラクリです。

そう考えてみると札幌で過ごせる時間が前より遅くなったと思いませんか?

さらに言いますと、急行「はまなす」を使えば札幌滞在時間を北斗星よりもさらに4時間延ばす事が出来ます。

はまなす青森駅出発は2015年のダイヤ改正では22:18に出発となってます。

この列車に乗るには少なくとも東京駅を18:20に発車するはやぶさ31号に乗らなければなりませんが、午後から休暇などを取れた人とかにはオススメな列車でした。

この列車はなんと翌日の朝6:07には札幌駅に到着する列車ですから。

そうなれば現在の北海道新幹線の16:04着と約10時間の差が出ます。

正直に言います、自分が一番北海道新幹線がいらないと思った理由はこれなのです。

長々として分からない方に簡単に言わせてもらいますと、昔は今と違って札幌に10時間も早く着ける事が出来たのです。逆に言えば今札幌には昔より10時間も遅く着くようになってしまいました。

いくら老朽化があるにせよ、この寝台列車の存在は特別な日ではなくても北海道に行ける可能性を十分に示していたのです。

しかしその可能性を断ち切った事によって北海道新幹線の利用者が思った以上に伸びなかったのです。

実際に現場を見てきたから言えますけど、北海道新幹線の利用者はこれから減少していと思われます。夏休みや正月などの特別な理由でも無い限り新幹線を使ってまで北海道に行く理由がないですからね。

 しかし問題は時間だけの差ではなく、乗る事の楽しみもなければ利用者は見向きもしてくれません。

先ほどから言ってます北斗星は豪華寝台列車の一つです。

その利用者は数多くいました、他にもカシオペアトワイライトエクスプレスも臨時列車でありながら大変好評でした。そのおかげでリピーターの客が得られ再び乗りたい人達がその列車を目的として窓口まで買いに来るのもありました。そのおかげもあって北海道新幹線が開業するまで永遠と運行を続けられたのです。先ほど北陸新幹線の説明の時に豪華寝台はあまり大きな利益を出せないのは現実ですが、それでも北海道、関東、関西で人の流れを少しでも作ってきていました。

ところが北海道新幹線が開業して以来、再び北海道に行きたいというリピーターの客があまり現れてないのが現状です。それを物語ってるのが北海道新幹線の利用状況です。

 

北海道新幹線の利用状況

JR北海道の利用者報告では北海道新幹線の利用状況は在来線特急があった当時と比べて1.5倍も増加とされていますが、しかし先ほど解説を入れる前に言ったように在来線特急の当時は満席や立ち席が当たり前で、座席を確保出来なかった客がフェリーや飛行機で交通を代用してたに過ぎません。

そして新幹線が開業した事で座席の数が大幅に増えた事で、今まで座席を確保出来なかった客が新幹線を利用するようになっただけです。なので1.5倍と言う数字は大きく見えますが、本来であれば2倍や3倍の利用者がいなくては意味がありません。

営業係数でも結果は出てます、昨年の北海道新幹線の営業係数は140以上。

知らない人でも分かるように言いますと、100円を稼ぐのに140円かかってしまってると言う事ですJR北海道の経営を見ると、営業係数が400や1000を超えてる路線がある中でこの数字はまだ少なく思えますが、在来線特急当時の営業係数は120程で留まってました。

何故新幹線になって営業係数が少し上がってるのかを言えば、新幹線の需要に利用者数が見合ってないからです。座席が増えた事で今まで特急を使えなかった利用者が戻ってきたのはいいが、新幹線の利用状況は全列車で平均30%程。すべての座席が埋まると100%なのだが、30%とは正直言って厳しい数字である。

北海道新幹線の定員数(座席の数)は731人、簡単な計算でも200人弱しか平均で乗ってない事になる。在来線特急の場合は店員数が400名ほどあって満席だったので、それを考えたら利用者が減ったように見えるが、在来線特急当時とは違って本数も増えてる分に客も一つの列車に集中する事なく分散してるので平均は少なくても利用者は増えてる。

 

・貨物便との連携問題

北海道新幹線の問題の中ではこれが一番大きいのではないだろうか?

北海道と本州を結ぶ青函トンネルだが、そこは現在新幹線だけではなく貨物も通っている。これが一番大きい問題だ、新幹線とは通常時速200kmを超えるスピードで各地を最短時間で結ぶのが普通の認識である。しかし新幹線同士が走る線路とは違って青函トンネルは貨物列車も走っている、このままスピードを上げてしまえばすれ違った時にコンテナが吹き飛んでしまうかもしれないとされている。

…と言いたいが、僕から言わせたら在来線特急の方が新幹線よりコンテナを吹き飛ばす可能性が高かったと言いたい。

そもそも新幹線は高速走行をするため極力空気抵抗を抑える構造になっているが、在来線特急の時は空気抵抗を減らすどころか平らな車両が多かった為、すれ違いの時にかなり大きな風を引き起こしていたのは在来線特急ではないのか?と自分は思ってる。

現在は在来線特急の時と同じスピード(時速140km)だが、新幹線なら時速160kmでも在来線の時より大きな風は引き起こさないと思う。

まあ専門的な事はよく分からないのであれだが、スピードだけが問題ではない。

本州と北海道では当然ながら物流はかなり多く流れている。航空機はもちろんだが、ここでは貨物の輸送が一番とされてもいる。

その為、北海道新幹線も主な時期に増発したくても簡単にはいかないのが現実である。その逆で貨物も増発は困難とされてるのも事実、北海道新幹線の開業が貨物の存在や新幹線の運行すら苦しめる事になってしまっている。

この状況を打開するためにいろんな案が考えられているが、自分が有力と思われるのが以前ニュースでも取り上げられた第二青函トンネル構想だった。

青函トンネルをもう一本作ってそれを貨物用に利用させようという大胆な発想だった。もちろん莫大な費用は必要とされるが、それでも建設当時の青函トンネルの費用と比べたらかなり安いと見込まれている。国からの補助が出ればそこまで難しくない話ではあるし、実現すれば北海道新幹線のスピードアップ。そして場合によっては北海道方面の寝台列車の復活も難しい話ではない。

北海道新幹線は最終的に札幌まで開業する見通しである為、それまでに青函トンネルがもう一つ完成したら現在の新函館北斗や将来の札幌までもさらに時間を短縮して行けるようになるかもしれない。

 

・途中下車問題

実はよく知らない人も多いかもしれないが、JRの切符である距離を超えると途中下車出来る駅があるのだ。簡単に言えば、どこかで列車を乗り換える時に普段であれば待合室で長く待ってるのが多いが、一度改札を出て駅の外に出て時間を潰したりする事…それが途中下車である。

そんな途中下車が何故問題なのかと言うと、北海道新幹線が開業する前…特急列車などは全て青森駅を経由して函館に向かってた事があった。

ほとんどの人が青函トンネルと使う理由としては函館か札幌に訪れる人が多いからであると思うが、だいたいその人達が買う切符は基本途中下車が出来る切符である。

そして以前までは津軽海峡線という路線の経路を含んだ切符だった為、その途中を通る青森駅は次の特急が来るまで途中下車出来る駅としてもかなり有名であったし、実際駅前には途中下車するお客を狙ってオープンしたお店がたくさんある。

しかし現在、北海道新幹線が開業した事によって津軽海峡線という路線は無くなり、青森駅も新幹線は通らないので途中下車の区間から外れてしまった。もし今青森駅に行くならわざわざ別の乗車券を買って青森駅に行かなければならない、でも青森駅はわざわざ別の乗車券を買ってまで行く必要がある場所だろうか?

自分は青函連絡船とかアップルファクトリーとかのっけ丼とかがあるからわざわざ青森まで行くけど、普通の人は多分途中下車も出来なくなったら青森駅に行く必要は無くなるだろう。

そして以前青森駅に行ってきたが、正直言うと以前スーパー白鳥などがまだあった当時と比べてやはり活気がないように思えてしまう。元々青森駅の利用者は減少していたが、それでも途中下車利用で活気に満ち溢れていたのもある。

やはり途中下車に含まれなくては青森駅を利用する人は限られてしまうと痛感した時でもあった。

一方の函館に関しても同様だ、しかし函館の場合は以前の乗車券でも函館駅で途中下車が出来なかった。それは五稜郭津軽海峡線と函館線が乗り換え出来るからである。

その為青森から札幌へ行く場合、以前の乗車券では五稜郭で乗り換える前提の乗車券となっており函館での途中下車は不可能。

それなら以前と変わらないじゃんって思うかもしれませんが、これもまた理由があるのです。

確かに五稜郭乗り換えになっている乗車券では函館で途中下車出来ませんが、改札を通る方法は元からありました。

それは五稜郭乗り換え乗車券に対しては改札を通る際に切符を見せて140円を払えば改札を出れるのです。ちなみに140円は五稜郭から函館間の運賃ですが、もちろん再び函館の改札を通る時も140円を払います。

実はこれ、五稜郭乗り換えの乗車券を持つ利用者が函館でどうしても改札を通り抜けて函館を楽しみたいという人達が続出した為、140円を払う事が日常的になっていたのです。実際自分もこのやり方を知ったのは函館駅に訪れた時です。

駅員は手慣れたように切符を見たら「140円ねー」って言ってましたので、何度も同じような客を相手してたんだと思います。

もちろん他の駅でもこうした事はあるかもしれませんが、函館駅ほどこのようなやり方をする駅は滅多にありませんね。

ところが現在、北海道新幹線が開業した事で最寄駅が新函館北斗駅になりましたが、函館駅から遠く離れてしまいますよね?

と言う事は運賃ももちろん片道140円ではありません、なんと片道360円…開業前の2倍以上です。もちろん函館を楽しむ方だけならいいですけど、そうじゃない方から見ると残念に思うかもしれない。今まで往復280円で済んだものが現在では720円もかかっている。この差額だけで飲み物も買えますしコンビニでおにぎりを追加してもお釣りがでるほどの差額ですよ。

所要時間だけでなく、運賃も実は値上げしたような感覚になってるのです。

 

こんな長々と話せるだけの不利便性が存在してるが、利便性はどうなのかと言うと実は思ったよりもある。

 

・乗り継ぎ割引がスーパー北斗に適用される

そもそも乗り継ぎ割引とは新幹線などを利用してから特急に乗り換える、またはその逆があった場合、その料金が安い方を半額に出来る割引である。

例えば、新幹線の指定席が5000円だったとします、そして特急料金が3000円だった場合、特急料金の方が半額になって1500円になります。

この場合、新幹線が安かった場合は新幹線の方が半額になります。

北海道新幹線の場合、新函館北斗から特急「スーパー北斗」がありますが…これは是非覚えておいて下さい。新幹線の指定席が5720円以上になってた場合、特急列車は是非グリーン車をお求め下さい。

新幹線5720円以上の場合、新函館北斗駅から札幌駅までのスーパー北斗グリーン車料金が5720円なのですが、新幹線の料金がそれを上回っていると乗り継ぎ割引で半額になります。しかも半額の2860円は通常の指定席を取るより安くて、指定席並みの料金でグリーン車に乗れるのですよ。

これはかなりお得だと感じましたね。

 

・札幌までの開業で一日あれば北海道に行ける。

先ほど取り上げた所要時間の問題で、もし札幌駅まで新幹線が開業した場合は先ほどの時間よりも東京から札幌までの時間は短縮されるはずです。

ただ厳しい事を言えば、それでもやはり限界はあるって事です。青函トンネルでの貨物との問題もあるのでこの対応策次第で所要時間は縮む可能性があります。

 

・札幌までの開業で名目上では鹿児島から札幌が繋がる事になる

国鉄当時は東海道新幹線東北新幹線を伸ばす形で九州と北海道を新幹線で結ぶ計画が存在はしてました。

現在東海道新幹線山陽新幹線、そして九州新幹線と繋がって東京から鹿児島までは乗り換えがあっても新幹線だけで行けるようになりました。

そして現在、東北新幹線北海道新幹線が繋がった事で北海道にも新幹線が伸びました。これが札幌まで開業して本当の北海道新幹線と言えるようになるでしょう。

そうすれば、鹿児島と札幌を新幹線のみで行けるようになります。

 

・札幌まで新幹線が通れば乗り継ぎ割引が適用される

現在札幌駅を発車している特急は「スーパーおおぞら」「すずらん」「宗谷」「ライラック」「カムイ」「オホーツク」「スーパーとかち」の7つです。

もし札幌駅まで新幹線が通れば、普通に考えるとこの7つの列車も乗り継ぎ割引の適用列車になります。

そうなれば安く特急を使って稚内や釧路、網走や北見などにも行けるようになります。

観光客が特急を使って各地を巡るようになれば稚内や釧路、網走方面の地域活性化もありえます。

つまり北海道新幹線は札幌開業が叶った後が本当の勝負どころになってきます。各地にさまざま観光地がある北海道をどうやって利用するのか、本領発揮がJR北海道には期待されますね。

 

さて、長々続いてる話もまだ終わりません。

先ほどまでは鉄道の話でしたが、次は飛行機についてです。

 

航空機は鉄道に比べて圧倒的に時間がかからず、早く目的地に着ける事です。

また、最近登場してきたLCCなどは値段も安くてリーズナブル、その上早く目的地に着けますのでかなり便利な交通手段です。

ただし不利便性としては鉄道みたいに目的地の切符を買うだけではなく、面倒な手続きがあるので急いでる人からしたら厄介ですね。

さらに不吉な事を言えば、空を飛ぶので恐れてるのは墜落…なんて事を思ったりする人もいるでしょう。

最近日本はそういう事が起きてないので大丈夫だ思われますが、やはり飛行機に対して恐怖を抱いてる人も少なくないはずです。

さて、日本には数々の航空会社がありますが、どんな会社があるのかを一部省略してお話していきます。

 

ANAJAL

日本を代表する航空会社です。

ANAは青いラインの機体に後ろの翼には「ANA」と書かれたマークが目印で、空港に行くとよく見かけたりするでしょう。

自分も乗った事ありますが、やはりANAは素晴らしい会社だと自分は思います。安全性、信頼性、乗務員の態度などどれを見てもピカイチだと思います。

JALは白色の機体に後ろの翼には赤色の鶴がまとってあります。実はこの鶴のマークは以前のJALが付けてたマークでしたが、最近になって復刻したのです。

JALといえば自分も忘れたくないあの過去があります、日航機墜落事故です。

ジャンボジェットと呼ばれたボーイング社の747型が飛行中に突然後方の圧力隔壁が破損して垂直尾翼と呼ばれる翼が空中分解の際に脱落、油圧が全て失われて操縦不能になった事故です。その時の機長はエンジンの強さを調節したりフラップと言われる装置を使用したりして何とか空港に戻ろうとしましたが、その努力も実らず墜落してしまった事故です。乗員、乗客合わせて520人が死亡した航空機史上で最悪の事故でした。

その原因の最終報告では墜落した飛行機が以前にしりもち事故を起こした時、修理した場所が適切な修理を施されていなかった事が原因でした、つまりボーイング社のミスだったのです。他に点検でそれを見つけ出せなかった事も原因の一つと考えられてます。この話は是非知ってもらいたいので、動画などで見て頂けると良いかと思います。気分を悪くするかもしれないのでご覧になる時はご注意下さい。

NHKスペシャル 日航ジャンボ機事故 空白の16時間 ~“墜落の夜”30� - YouTube

 

そしてJAL一度は経営状態の悪化で国からお世話になるなどイメージはあまり良くない会社に思われがちですが、決してそんな事はありません。

サービスなどはANAにも負けませんし、ファーストクラスはとても素晴らしいものでしたから。予算に余裕がある方は是非利用してみると良いかもしれません。

そんなANAJALは昔までこの二社が日本の空の交通を担ってきましたが、航空自由化が訪れるとLCC(格安航空会社)に対して料金でかなり不利な状況となります。

しかし予め何か月前から予約が出来るようであれば、そこまで料金も高くないですし、何より信頼性が高いので迷う事無く選べるのが良いところですね。

その証拠に、知ってる人もいるかもしれませんが2007年にANA1603便が着陸の際に前輪が出なくて胴体着陸した事故がありました。この時はなんと機長があらゆる手を尽くして最後は胴体着陸という機体を滑走路に接地させて着陸する危険な方法を取りましたが、バランスを崩す事もなく見事に胴体着陸を成功させたのです。

その原因はまたもや製造会社によるものでしたが、この事故の負傷者は0人。

この時操縦していたパイロットの技量は本当にすごいと思うが、何よりANAが育てるパイロットが優秀であるからだ。

JALも言うまでもなく、あの日航機で墜落した飛行機に乗ってたパイロットは、最終的には墜落してしまったが操縦不能状態で長時間飛び続ける事は本来不可能。それをやっていたパイロットの技量は評価されるものだった。

その上で考えるとこの二社は日本を代表する航空会社であり、どちらも誇れる存在と言っても過言ではないです。

利便性は何と言っても信頼性ですが不便は値段の高さですね。 

 

LCC各社、その他の航空会社

さて、日本を代表する航空会社を二つ紹介しました。そして今度は格安航空会社、通称LCC(Low-cost carrierの略)について語っていきます。

LCCは聞いての通り格安航空ですが、人によっては「安いから利用しやすい!」とか「格安航空って危険な感じ」とか「運休した時にお金が帰ってこない」などいろいろな意見があると思います。

そこで個人的な感想を言わせてもらいますと、LCCは使いやすいですが天気が荒れやすい時期に利用するのは好まないといった感じです。

LCCの中で有名なものと言えば「ジェットスター」や「peach」「バニラエア」などがあります。

どれも安くて遠くに早く行けるのがコンセプトであり、新幹線とは値段の差でLCCが有利です。ですが、LCCはいざという時が問題になってきます。

大手航空会社とは違って欠便になった場合、通常なら振り替えを用意したり払い戻しをしたりするのが航空会社ですが…LCCはそういった事がありません。

全くないと言う訳ではありませんが、ポイントで払い戻したりなどといった数々の方法で振り替えたり払い戻したりとあります。

ただこういった事が出来るのは基本料金より少し高めの料金を払った人だけですので、本当に安く取ってしまった人は払い戻しすらなくてチケットが紙切れになる事もあります。

他にも荷物の預けも有料だったり、ドリンクなども有料だったりとしますが…正直ドリンクやおつまみは有料の方が良いような気がします。有料で良いお菓子やデザートを用意してくれた方が自分としては好きなものを頼めますし、車内販売みたいな感じで予めメニューが決まってた方が何を頼む時に有料でも楽しみにもなりますから。

こちらの利便性は値段が安いので気軽に乗れる事、不便なのは欠便になった時の対応ですね。

 

しかし航空会社には他にも用途が異なる会社があります。それは大手でもなければLCCでもない航空会社、簡単に言えば…安くはないが大手ほど高くない中途半端な会社もあります。ですがそんな航空会社だからこそしっかりしてる部分もあります。

代表例が「AIRDO(北海道国際航空)」や「FDA(フジドリームエアラインズ)」です。

この二つの会社は料金はさほど安くはないですが、新幹線や大手航空会社と比べれば安いといった感じです。

AIRDOの場合は文字通り北海道を拠点として飛び交ってる航空会社です。関東や関西から北海道へ飛行機を飛ばしたりするなど、やり方自体は大手航空会社とはさほど変わらず、ただその拠点が北海道であるだけの事です。

機内のサービスはちょっと面白いです。コーヒーやジュースはまだ普通ですが、飲み物にオニオンスープがあるんですよ?北海道と言えば玉ねぎ、だからその特産品を使ったオニオンスープがあるのですが、これをいつか是非飲んでみたいと思ってます。

さらに有料で「パスタ入り北海道産とうきびチャウダー」という小腹が空いた人にはもってこいのスープもあります。

ただし路線が限られてるので乗るなら予めよく調べた方が良いでしょう。

 

一方のFDAは静岡を拠点にしてる地域型の航空会社です。大手やAIRDOとは違って各地の細かな場所を結んでたりする場所でもあります。

例えば、名古屋から新潟、出雲、熊本や花巻、青森といった巨大都市を中心とするのではなく、細かな場所を結ぶ形で路線が決められているので、だから地域型の航空会社であるのです。

FDAの方に申し訳ない事を言うと、何で静岡拠点なのに愛知の名古屋空港(小牧)を中心に路線が広がっているのかっと問いたい、もはや小牧が拠点になってるとも言える。

サービスに関してはAIRDOより劣ってはしまいますが、短距離がメインのFDAはそこまで大まかなサービスは必要としない。自分はこのFDAに2回ほど新潟から名古屋までの便を利用しているが、提供されたものは紙パックのりんごジュースとシャトレーゼのチョコレートだ。まあ一時間しか乗らない訳だし、これだけ提供されただけでも自分は十分だと思う。短時間でサービスを提供するのがむしろ難しいと思うのに、それをFDAはやっているのだから。

FDAの魅力と言えば乗る度に飛行機の色が違うのが有名である。

普通の航空会社は保守関係で機体の塗装を一種類で統一するのが基本である。ところがFDAは機体の塗装は何と12種類存在する。

FDAと聞くと基本は赤色と思えるが、他にも水色や黄色、オレンジや緑、さらには銀色や金色も存在する。カラーバリエーションが豊富なFDAに乗る時、今日はどんな色が来るだろうか?なんて事を考えてしまったりする。「あ、今日は水色か」とか「おっ、今日は銀色だ。ラッキー」とか「うわ、オレンジはこの前乗ったよ…」とか心の中では思ったりするだろう。

でもそうやって乗る楽しみが一つあるという事はリピーターする客もいるという事だ。

ある意味この二社は中途半端だがLCCや大手とは違って存在も大きいと自分は思う。

利便性や不利便性はハッキリ言えば特になし、なので普通の人が利用するくらいであれば時に気にする事はないだろう。

他にも様々な航空会社が日本にはあるが、全てを取り上げるとさらに長くなるので次で航空機は最後にします。

 

最後に紹介するのは日本の航空会社の中で最も小さい「天草エアライン」についてです。

天草エアラインとは熊本県天草市を拠点とし、県市町から出資されて第三セクターとして設立された航空会社である。聞くだけでそんな航空会あったか?と思うかもしれませんが、本当にある航空会社なのです。 

天草飛行場から出発して最後は天草飛行場に帰って来るというぐるっと回って戻るような路線になってます。その為飛行機は一日一本しかなく、プロペラ機なので大手やLCCなどの航空会社とは全く異なる航空会社です。

この会社も一度は経営難に見舞われ、 破綻するかと思われた会社でもあります。しかしとある事がきっかけにより、会社は大きく変わりました。この会社の印象とも言える事、それは交通手段の為に航空機を飛ばすのではなく、この航空機を目当てに乗ってくれる人がいっぱいいる事。

そう言われてもよく分からないと思いますので、天草エアラインとはどんな会社でどんな飛行機なのかをこちらの動画を見て感じて下さい。きっと一度は乗りたくなるでしょう。

天草エアライン~日本一小さな航空会社が残した奇跡~Mr サンデー20150222 - YouTube

そして交通手段としてはもちろんだが出張などビジネス向けの航空機ではない事。もちろん出張として利用する人もいるだろうが、一般的に見ればそう思われてしまうだろう。

だが天草エアラインは大手やLCC、そして他の航空会社も含めてサービスが全く違う。

まさに天草エアラインだからこそ出来る接客やサービスがあるからこそ大人気なのである。

それは動画を見てもらえればすぐに分かるだろう。

この会社に利便性や不利便性を求めればいろいろ出るだろうが、この航空会社は通常とは異なる会社なので今回は例外としてご紹介しました。

みなさん是非天草エアラインを利用してみて下さい。

以上で航空機の説明は終了です。残るはバスとフェリーについてです。

 

◎フェリー

簡単に言えば船の事です。昔はよく大陸間を横断するために利用される事が多かったですが、現在は乗った事無い人もいるんじゃないでしょうか?

中には短い距離でしか運行されないフェリーや長距離の船旅を楽しめるフェリーなど様々だ。

今回は手短に長距離フェリーについて語りましょう。

 

日本の長距離フェリーの中で代表と言えば「日本海フェリー」と「太平洋フェリー」だと自分は思う。

この二つの会社は名前の通り、日本海と太平洋の各地を繋ぐ長距離フェリーです。

そもそもフェリーは鉄道や航空機と違って何が良いのか悪いのか、みなさん知ってますか?

利便性は航空機とは違って面倒な手続きがそこまで無く、荷物の重量制限も航空機とは違ってありません。さらに自分の車も積んで目的地に行けるので、マイカーを持ってる方が遠くに旅行する時はかなり便利ですね。

さらに鉄道よりも場所によっては安くて長距離の場合ゆっくり船の中で休めるので、鉄道や飛行機と違ってストレスを感じやすい場所ではないので気軽に過ごせる辺りも利便性の一つですね。

では不利便性は何なのかと言いますと…鉄道や飛行機と比べて到着が遅い事。そして場合によっては到着時間が夜中だったり朝方だったりします。さらに天候にも左右されやすいので、台風が頻発する時期はあまり利用しない方が良いかもしれません。

後は個人的は事になりますが、船酔いをしやすい体質かどうかですね。こればかりは人間である以上船酔いする人もいますから仕方ないですけど。

では実際このフェリーはいくらで乗れる?部屋はどんな部屋があるの?という事を簡単に紹介していきます。

フェリーは通常時期によって値段が違いますが、こちらで紹介するのは自分が見た値段をそのまま書いていきますので、実際に利用する時と値段が違うかもしれませんがご了承ください。

例で上げるのは太平洋フェリーです。太平洋フェリーで最も安いとされてるのは2等和室、そしてB寝台とS寝台です。こちらは一人で行かれる時に利用するのが良いかと思います。(A寝台もありますが、A寝台がない船もあります)

二人などのカップル、または友人と行く時は安くても一等客室が良いでしょう。こちらは和室と洋室、もしくは和洋室という部屋がありますので二人で安く利用するならこちらの方が良いでしょう。

そして利用区間は名古屋から仙台で、利用する船は「いしかり」・「きそ」にします。

今回ご紹介する料金はA期間の料金です。(詳しくはホームページを)

2等和室7200円、B寝台8800円、S寝台9800円、1等インサイド(洋室)12400円、1等アウトサイド(和室、和洋室)14400円です。(全て大人1人分の値段です)

結構高いと思った方もいるでしょう、ただし値段だけを見れば鉄道より安いのはもちろん飛行機のLCCと時期によっては大した差がありません。

当然ながらフェリーは目的地まで一日かかります、日にちに余裕がある方や車やバイクをお持ちの方は利用した方が良いかもし。

車やバイクを持ってたり、日にちに余裕があって安く行きたいと言う人に対しては利便性は高いでしょう。

 

フェリーの話もこのくらいにしまして、最後はバスについて語りましょう。

 

みなさんがよく利用するバスは通勤型の方が多いかもしれませんが、今回紹介するのは高速バスと夜行バスです。知らない人で分かりやすく言うなら、学生時代の修学旅行で移動する際に利用していた大きなバスの事です。

昔はあまり夜行バスと聞くと良いイメージが無い人や、今でも悪いイメージしてる人がいるでしょう。

 

◎高速バス、夜行バス

高速バスや夜行バスは長距離、中距離の移動手段として利用されるケースが多いです。

利点は飛行機や鉄道と違い、安くて遠くに行ける事。目的地に早朝から着けるバスもあるので観光にはもってこいの利用手段です。

ただし難点は、長時間の移動になるので夜行バスの場合は朝まで座った状態でいなければならない事。そして交通状況によっては時間が変動してしまう事。

特に最近は車社会と言われるほどに車の需要が発展してます。高速道路や二車線道路などの道路整備が進む中でも時期によっては渋滞が多く発生したり、事故で通行止めになるケースもあります。なので簡単に言えば、安くて目的地に着けるが交通状況に左右されやすいのが高速バスと夜行バスです。

 

ではどれだけ安いのかを説明しましょう。

今回例として取り上げるのは名古屋から東京間の高速バスで「WILLER EXPRESS」という高速バスです。

通常新幹線ですと名古屋から東京までは1万円ほどかかります、しかし今回紹介する高速バスの場合は何とその半額以下の約4000円だったりします。(時期や曜日によって料金は前後する)

これだけ安い上に予約はネットで簡単に取れるので、まさに素晴らしい移動手段とも言えます。また、夜行バスだけではなく昼にも運行されてるバスはあるので場所によっては朝から乗れるバスもあります。

しかし以前にとある会社が運営する観光バスが道路から転落し大学生が何名も死亡する事故がありました。さらに高速バスの運転手が運転中に携帯を触るなどしてる行為が報道され高速バスや夜行バス、さらには観光バスの信頼性もかなり落ちた時がありました。

それ以来、バス会社の長距離輸送に関しては大幅な改善が施された事もあって最近バスに関する目立った事はあまり見られなくなりました。

 

さて、一見すれば高速バスなどは長時間乗る事もあるのでずっと座り続けるのが苦痛な人ももちろんいますでしょう。何よりバスの座席でよく想像するのが固いシートで背もたれもあまり倒せないものがあるなどいろいろな連想をするかもしれません。

しかし最近の高速バスでは今みたいに想像されたシートのバスもあれば、鉄道で例えるならグリーン車みたいな座席のバスもあります。

例えば先ほど例で紹介した「WILLER EXPRESS」には様々なシートがあります。

基本的なのは狭くてシートも固め、しかし値段はかなり安い4列シートのバスです。しかしこの会社のバスには4列シートも含め10種類のシートがあります。

この会社で多いのは3列シート、夜行バスをメインとした座席が多いです。しかしながら座席の柔らかさや居心地の良さは以前と比べればかなり改善されて利用しやすくなってます。さらに今までトイレなどの心配もありましたが、最近のバスではトイレを搭載したバスもありますので、トイレに間に合わないといった心配はなくなりました。

さらに最近では完全個室の夜行バスも登場して居心地を重視した夜行バスが増えている。

もしみなさんが旅行のご予定を立てる時、日付に余裕がありましたら高速バスや夜行バスを利用してみて下さい。

 

これで今回取り上げる内容は以上です。

長々と取り上げていろいろな意見があるでしょうが、あくまで作者個人の意見と見解なので気にしないで下さい。また、間違ってる部分もあると思いますが、その点も気にしないでください。

 

そしてここから先はせっかくなのでいろいろな旅行に関する紹介でもしようかと思います。

 

◎各交通の紹介

 

記載で交通手段に関していろいろ語った訳ですが、正直語るだけでは難しいのでここに各会社のホームページを記載しておきますので、よろしければご覧になって是非旅行の計画を立てて下さい。

初めにご紹介するのは鉄道で取り上げた北陸新幹線北海道新幹線を運営する会社、JR各社です。

www.jrhokkaido.co.jp

http://jr-central.co.jp/JR東海

JR四国<四国旅客鉄道株式会社>:JR四国

www.jrkyushu.co.jp

上記がJR各社のホームページです。

または旅行がしたいけど自分で計画を立てるのが苦手、値段がいくらなのか分かる方が良い、もしくは日帰りで行きたい、宿泊で行きたいけど宿を探すのがめんどい。

そんな方にオススメするのがJR各社が運営する旅行プランなどです。計画も初めからプランとして作成されており、値段が予め掲載されてるので予算がいくらなのかがすぐに分かり、日帰りや宿泊のどちらのプランも用意されてるので是非ご覧下さい。

また、パンフレットなどを見ればどのような内容なのかが良く分かりますので。

JR東海ツアーズは東海道新幹線を中心にしたプランが多く、支店がある駅では前日までにプランの予約が出来たりしますので、東海や関東の方は利用しやすいと思います。

www.jr-odekake.net

こちらはJRおでかけネットと言い、JR西日本管内を中心としたプランがあります。

主に関西や山陽、北陸の方にはオススメなプランが多くあり、それ以外の地域の方でも利用しやすいプランなどがあります。

ちなみに作者はおでかけネットで一度京都駅のあるお店にあるスイーツ食べ放題のプランを予約して利用した事がありますが、とても素晴らしかったです。

 

次にご紹介するのは航空会社です。大手からLCC、そして地域型の航空機などオススメな会社をご紹介します。

 

www.ana.co.jp

ANAは言わずとも大手航空会社の一つです。値段は高いですが、信頼性やサービスでは文句なしの航空会社です、是非ご利用下さい。

 

JALも日本の大手航空会社です。ANAと同様に信頼性やサービスでは引けを取らない会社です。さらに何と二年連続で日本のベストエアラインに選ばれ、世界のエアライン2018でもJALは第4位と高い評価を得ています。

皆さんも是非、JALをご利用してみてはいかがでしょうか?

 

 

 AIRDOは上記で取り上げたように、大手からは中途半端な感じですが、利用してみれば面白いかもしれませんよ。機内でオニオンスープが飲めるのですから。

www.airdo.jp

詳しくはこちらをご覧になって下さい!

 

 

 FDAは限られた路線しかありませんが、カラフルな機体で毎度楽しみたい方は是非利用してみて下さい。ネット予約も簡単で利用しやすいですよ。

 

 

 PeachLCCで格安航空会社です。安くしていろんな場所に行きたい方はこちらを利用してみてはいかがでしょうか?

 

 

バニラエアも同様のLCCです。ただしPeachと細かな部分が違いますのでよく調べてみるといいですよ。

 

さて、今度はフェリーですが…今回の場合は取り上げた2つのフェリー会社を紹介しておきます。

 

中部地方や東北地方の方は是非利用してみて下さい。豪華なフェリーでゆったりとしたひと時を過ごすのもいいかもしれませんよ?

 

 

新日本海フェリー太平洋フェリーと同様に豪華な船が揃ってます。あまり船を使わない人でも一度利用してみて下さい。

 

 お次に高速バスと夜行バスです。

 

www.jrtbinm.co.jp

関東と中部は基本このバスを利用してみるといいかもしれません。

安く行きたいだけでしたらオススメですよ。

座席のラインナップはこちらからご覧下さい。

 

高速バス・夜行バス予約|WILLER TRAVEL

今回取り上げた高速バス会社です。

安いのはもちろんですが、様々な座席が用意されています。

高速バス・夜行バスのバスシートタイプ|WILLER TRAVEL

 

 

jamexp.jp

 ジャムジャムエクスプレスは以前に自分が京都から仙台へ行く時に使った夜行バスです。社員の対応と座席の座り心地は4列シートなのに申し分無かったです。

この時に乗ったバスはトイレ付でもあったので、インターに着くまでのトイレの心配も無かったです。

予約も簡単で座席は指定出来ませんが、二人で利用する時は基本隣同士や近くにしてくれたりするのでとても良い会社だと思いました。(必ずしも隣同士になるとは限らない)

 

 以上で紹介を終わります。

長々とありがとうございました。