停止してから一時間が経った。
電車はまだ動かない。
カシオン「遅いな、まだ時間がかかるのかな?」
北星「zZZ」
カシオンも待ちくたびれている時。
アナウンス「お客様に申し上げます」
アナウンス「人身事故の処理が完了したので、運転を再開します」
アナウンス「お急ぎの所、誠に申し訳ありませんでした」
すると、電車が動き出した。
カシオン「ようやく動いた」
北星「…あれ、電車動いたの?」
カシオン「うん、もうすぐ札幌に着くから支度するね」
北星「あ、私も手伝うよ!」
カシオン「いいよ、北星は休んでて」
北星「え…でも」
カシオン「大丈夫だって」
そんな事をしてる間に、札幌に到着した。
カシオン「帰ってきたあぁぁ!!!」
北星「でも…この後どうなるの?」
カシオン「え?」
北星「多分…私の親からいろいろ言われると思うよ…」
カシオン「大丈夫だって、僕が何とかするから」
そうして、カシオン達は北星の家に向かった。
北星の家に到着したが、家には誰もいなかった。
北星「あれ、お父さんもお母さんもいない」
カシオン「きっと出かけてるのだよ」
北星「ならいいけど。あ、お茶出すね」
カシオン「あ、ありがとう」
そうして一時間後、玄関の扉が開いた、北星の親が帰ってきたのだ。
北星の父「な…何でお前らが家に?!」
北星「当たり前でしょ、家に帰ってこなきゃ大変だって」
北星の母「それはそうだけど…」
北星の父「だか帰りの分の金は渡してないぞ、どうやって帰ってきたのだ?」
カシオン「いろいろとありまして…」そして北星の親にいろんな事を話した。
どうやって帰って来たのか、大阪で何があったのか。
北星の父「なるほど、そうだったのか」
カシオン「大阪では襲われたけど、何とか帰って来れました」
北星の母「それで、北星に怪我は?!」
北星「大丈夫よ、お母さん。カシオンが守ってくれたから」
北星の父「そうか、すまなかったなカシオン。こんな事に巻き込んでしまって」
カシオン「い…いえ、僕もいい経験になりました」
北星の母「本当にたくましい子ね」
北星の父「あぁ、昔を思い出すな」
北星の母「あの時はあなたが傷だらけになってまで私を守ってくれたもんね。そしてその時にあなたに惚れたのよ」
北星の父「おまえ…」
北星の母「あなた…」
(chu)
カシオン 北星「………//////」
北星の父「……おっと、いかんいかん。子供の前で見せる物じゃなかったな」
北星(この変態親父……そして変態ババァ……)
そんな事もあったいろいろと楽しんでいた。
そして、話はカシオンの話に変わった。
北星の母「カシオン、あなたは今年で就職するのよね?」
カシオン「はい、青森から九州に引っ越す事も決まりました」
北星の母「やっぱりね。さっきカシオンの実家から電話があって、引っ越しの話があるから戻って来いと言ってたわ」
北星「……ねえ、引っ越しって何…?聞いてないよ…」
カシオン「ごめん、北星。話さなくて、話すと止められると思ったから」
北星「…そんな……カシオン……行かないでよ……グス…グス…」
カシオン「な…泣かないでよ…」
北星の父「……カシオン、話がある。ちょっと来てくれ」
カシオン「……はい」
カシオン(お…怒られるのかな……?)
ここで確認をしておこう。
カシオンは就職が決まっていて、引っ越す事になっていた。
しかし北星はこの事を知らなかった。
つづく!!!