みちのく旅行記

みちのくです!仕事の休暇はよく旅してます!

オリキャラ、「カシオン」と「北星」の物語25 最終回

九州に旅立った二人は、東京へ向かって、大阪へ向かって、そしてたどり着いたのが、九州の鹿児島県。
あまり発展してはないが、九州新幹線などが全線開通してから、町は賑やかになっていた。(実際は知らないけどねw)
そして九州新幹線の終点、鹿児島中央駅が今回の舞台になる。
鹿児島中央に到着した二人は、早速新しい家に向かった。



北星「これが私達の新しいお家…」
カシオン「前から引っ越しは決まっていたから、家は前から建設してもらっていたんだ」
北星「何かちょっと不思議な家ね」
カシオン「外から見るとそうだけど、中は凄いよ」
北星「じゃあ見てみようよ」
カシオン「うん」



ガチャ
北星「うわぁぁああ!」
カシオン「どう?凄いでしょ?」
北星「凄い綺麗だね!玄関だけでもかなり凄いよ」
北星「でも…一体この家の建設費はいくらしたの?」
カシオン「…7500万円です…」orz
北星「た…高いわね……」
カシオン「う…うん」
北星「えっと……リビングはどこなの?」
カシオン「こっちだよ!」



リビング


ガチャ
カシオン「ここがリビングだよ」
北星「すごーい!!こんなに広いリビングは初めて!!」
カシオン「まぁ…その分お金も……」ボソ
北星「どうしたの?」
カシオン「あ、いや。何でもないよ!」
北星「じゃあ次は台所」
カシオン「台所はこっちだよ」


台所


北星「台所は少し狭いね」
カシオン「食器棚とか付けたらこんなに狭くなっちゃった」
北星「和室とかあるの?」
カシオン「あるよ。こっち!」

和室

北星「わあぁ!結構広いね!」
カシオン「パーティーとかやる時に使うからね」
北星「ね…ねえ」
カシオン「ん?何?」
北星「あのさ…寝室とかって、どうなってるの…?」
カシオン「え…」
北星「…///」
カシオン「えっと…その…」
北星「…」
カシオン「あ…あるよ。こっち」

寝室

北星「…///」
カシオン「ま…まぁ、寝室は一緒にしてみたけど…嫌だった……?」
北星「嫌な訳ないでしょう!!」ダキ
カシオン「?!」
北星「すっごく嬉しいよ///」
カシオン「北星///」

リビング

北星「とりあえず、これからどうするの?」
カシオン「今日は何もやる事が無いけど、明日は会社に行って挨拶して来ないと」
カシオン(本当は一日遅れてるから謝りに行かないといけないんだけどね…)
北星「じゃあさ、今日は一日どこかに行こうよ!」
カシオン「え?どこに?」
北星「駅前でもいいし、とにかくどこでもいいよ!」
カシオン「じゃあ、博多ポテトでも食べに行く?」
北星「うん!そうしようよ!」
カシオン「よし!じゃあ行こう!」
北星「うん!」

鹿児島中央駅 改札口

カシオン「博多行きの新幹線、さくらの指定席を2枚お願いします」
駅員「はい、一枚10170円です」
北星「何でさくらなの?みずほの方が早く行けるのに」
カシオン「行きだけのんびりしたいの」
北星「へぇー」
カシオン「じゃあ行くよ」
北星「うん!」

新幹線さくら 車内

北星「何か変わった車内だね」
カシオン「今までの新幹線とはちょっと違うからね」
北星「ねえ、博多までどれくらいかかるの?」
カシオン「あと二時間くらいかな?」
北星「まだ結構かかるのね」
カシオン「うん。だからのんびりしていて良いよ」
北星「うん」

それから一時間後…

北星「zZZ」
カシオン(やっぱりみずほに乗った方がよかったかな?)
車掌「乗車券を拝見します」
カシオン「あ、はい」
車掌「ん?」
カシオン「え、どうされましたか?」
車掌「もしかして、カシオンさんですか?」
カシオン「え?!僕の事知ってるのですか?!」
車掌「覚えてませんか?トワイライトエクスプレスで一度お会いしましたよ?」
カシオン「あ!あの時の車掌さん!?」
車掌「はい、お久しぶりですね」
カシオン「どうしてJR九州に?!」
車掌「数週間前に、こちらに転勤したのです」
カシオン「そうだったのですか」
車掌「あ、そろそろ行きますね。ちなみに何処まで行かれるのですか?」
カシオン「博多まで行きます」
車掌「僕の乗務も博多までなので、良かったら博多に着いた後、ある人に会っていただけませんか?」
カシオン「え?別にいいですけど」
車掌「分かりました。では」

カシオン(一体誰に会わせるのだろう…?)

さらに一時間後…

北星「カシオン?」
カシオン「あ、北星。起きた?」
北星「うん、充分にね」
アナウンス「まもなく、博多です。お忘れ物が無いようにご注意下さい」
カシオン「じゃあそろそろ行こう」
北星「うん」

博多駅 ホーム

車掌「カシオンさーん!」
カシオン「車掌さん」
車掌「北星さん、お久しぶりですね」
北星「え?誰?」
カシオン「ほら、トワイライトエクスプレスの時の車掌さん」
北星「あ!あの時の?!」
車掌「はい、お久しぶりです」
北星「カシオン、車掌さんとどこかに行くの?」
カシオン「うん、ちょっと人に会いに行くだけだよ」
車掌「よろしければ、北星さんもどうですか?」
北星「はい、私も行きます」
車掌「ではご案内します」

博多駅 待機室

車掌「さくみさん」
さくみ「あら、どうしたの?」
車掌「この前、お話したお客様を連れてきたのです」
さくみ「あら!この子達?」
カシオン「こんにちは」
北星「こんにちは!」
車掌「いつも二人で凄く仲が良いのですよ」
さくみ「初めまして。私はさくみ、JR九州の運転手よ」
カシオン「カシオンです。昨日こちらに引っ越して来ました」
北星「北星です」
さくみ「この車掌がね、あなた達の話ばっかりするから、どんな人なのか見てみたかったの」
カシオン「そうだったのですか」
さくみ「さて、私は常務があるから、あなた達は博多を楽しんでね」
カシオン「はい!」
さくみ「車掌、行くわよ」
車掌「はい。ではカシオンさん、またいつか会いましょう」
カシオン「はい。またいつか」

北星「行っちゃったね」
カシオン「うん」
カシオン「さあ、行こうよ!」
北星「うん!」

博多駅 商店街

カシオン「うわぁー、すごい人の数…」
北星「カシオン、あっちに博多ポテトあるよ!」
カシオン「あ、本当だ!」
北星「早く行こうよ!」
カシオン「うん!」

店員「いらっしゃい!」
カシオン「博多ポテトを2つ下さい」
店員「あ、悪いね…。今一つしかないんだ」
カシオン「えぇ?!」
店員「今日は結果売れててね、次が揚がるまでまだ時間がかかるんだ」
北星「カシオン、どうする?」
カシオン「じゃあ一つでいいですよ」
店員「はい、380円ね」
カシオン「はい」チャリーン
店員「毎度あり!」

カシオン「はい、北星」
北星「え、いいの?」
カシオン「うん、僕は別のお店で買うから」
北星「うん。じゃあ頂きまーす」パク
北星「美味しい!!」パクパクパク
カシオン(北星って結果食いしん坊なんだw)
グウゥ〜
カシオン(!!!)
カシオン(あちゃー…、お腹の音がなっちゃった…)
北星「カシオン」
カシオン「何?」
北星「はい、アーン」
カシオン「え?!」
北星「早くー」
カシオン「え、う…うん」
北星「アーン」
カシオン(人前なのに…恥ずかしい…)パク
カシオン「お!美味しい!!」
北星「でしょ?」
カシオン「こんなに美味しいとは思ってもなかった!」
北星「もっといろんな物を食べようよ」

カシオン達はその後も、いろんな物を食べて、博多を楽しんだ。
そして、楽しい一時は終わり、夕方になった。
しかしこの時、九州には台風が迫っていた。
夕方になってスピードを速めた台風は、九州に上陸。
カシオン達は帰る為に、新幹線に乗ろうとするが…。

カシオン「台風の影響で新幹線が運休?!」
駅員「申し訳ありません!東京方面なら一部は運行してるのですが…、鹿児島方面は…」
カシオン「どれくらいで運転再開しますか?」
駅員「分かりません。台風が過ぎるまで待つしか…」
北星「カシオン、さくみさんに相談してみたら?」
カシオン「あ、そうか!」
カシオン「すいません、運転手のさくみさんは今いますか?」
駅員「ちょっと待ってて下さい。今呼んで来ます」

北星「どうかな…?」
カシオン「分からない。でも、今日はもう帰れないかもしれない」
さくみ「カシオン君、おまたせ!」
カシオン「さくみさん、どうですか?」
さくみ「一応、バスの振り替えは行ってるけど、鹿児島までだと…」
カシオン「そうですか…」
さくみ「だから、二人の為にホテルを取っておいたわ」
北星「え?!」
さくみ「ほとんど満室だったから、シングルしか取れなかったけど…」
カシオン「ぜ…全然大丈夫ですよ!」
北星「あ…ありがとうございます!」
さくみ「大した事じゃないわ。これがホテルの鍵よ。チェックアウトの時はこの紙をロビーの人に渡して。それでホテル代はJRが払うから」
カシオン「分かりました」
北星「ありがとうございます」
さくみ「じゃあ、私は仕事に戻るから、後は二人で仲良くね」
カシオン「はい、ありがとうございました!」

ホテル

カシオン「でも良かった…。泊まる場所があって」
北星「台風は明日になれば過ぎてる?」
カシオン「うん、天気予報ではそう言ってたよ」
北星「そうなの」
北星「じゃあそろそろ寝るね」
カシオン「僕もそろそろ…」

北星「やっぱりベッドが一つで二人だと、結果狭いね…」
カシオン「うん…」
北星「じゃあ…おやすみ、カシオン…」
カシオン「おやすみ」

翌朝

カシオン「………もう朝かぁ」
北星「zZZ」
カシオン「台風は過ぎ去ったみたいだし、今日は帰れそうかな」
プルルルルル
カシオン「ん?電話?」ガチャ
カシオン「はい、もしもし?」
カウンター「突然すいません。カシオンさんですか?」
カシオン「はい、そうですよ?」
カウンター「先程、JRのさくみさんが、カシオンさんにお届け物があって来て、今ロビーでお待ちいただいてるのですが…」
カシオン「さくみさんが?分かりました。すぐにそちらに向かいます」

北星「…ん?朝?」バサッ
カシオン「あ、北星」
北星「カシオン、どこかに行くの?」
カシオン「ちょっとロビーに行ってくる」
北星「じゃあ私も行くわ」
カシオン「それだったら、ついでにチェックアウトもしておこう」
北星「うん。荷物まとめるね」

ホテル ロビー

カシオン「さくみさーん!」
さくみ「あ、カシオン君」
北星「え、さくみさんが何でここに?」
さくみ「あ、それはね、二人にこれを渡したかったのよ」
カシオン「それって、新幹線の切符?」
さくみ「昨日は迷惑かけちゃったから、そのお詫びよ」
北星「そ…そんな!ホテルまで予約してくれて、新幹線の切符まで!そこまでしなくても!」
さくみ「ううん。迷惑かけたら最後までお詫びをするのが私のやり方なの。だから受け取って」
カシオン「本当にありがとうございます」
さくみ「いいよ。あ、そろそろ仕事に行かなきゃ」
さくみ「じゃあまたね!」
カシオン「ありがとうございました!」
北星「さよなら!」

博多駅 ホーム

北星「ようやく帰れるのね」
カシオン「うん。さて、戻ったら仕事に行かなきゃ」
北星「何時からなの?」
カシオン「7時だよ」
北星「もう8時だけど…」
カシオン「\(^p^)/オワタ…」
北星「そんな顔しないでよw」
カシオン「まさかの…遅刻…」
北星「とりあえず、鹿児島に戻ろうよ」
カシオン「…うん」

それから三時間後…

カシオン「何だかんだで、我が家に着いた」
北星「カシオン、早く準備して会社に行かないと…」
カシオン「あっ!そうだった!!行って来ます!!」
北星「い…行ってらっしゃい…」

会社

カシオン「ヤバい…、もう11時だ…」
カシオン「絶対に怒られる…」

会社 社長室

ガチャ
カシオン「す…すいません!遅れて来ました、新入社員のカシオンです!!!」
アラン「お、ようやく来たか」
カシオン「え…?アランさん?!」
アラン「ようこそ!我が会社へ!」
カシオン「へ?!え?!」
カシオン「ど…どういう事ですか?!」
アラン「何を驚いているのだ?」
カシオン「だ…だって!アランさんは大阪の方にいたのじゃあ?!」
アラン「あぁ、その事か」
アラン「お前をずっと見張ってたのさ」
カシオン「え?」
アラン「電車の中で会ったのも、全部お前をついて行っただけさ」
カシオン「そ…そうだったのですか?」
アラン「よく考えてみろ。あの時、北星の事で悩んでる時に偶然に外で出会うハズ無いだろ?」
カシオン「た…確かに、でもあの時はすごく悩んでいて…」
アラン「知っている。あの時は本気で悩んでいたからな。見てられなくて、出張と嘘をついて、お前の話を聞いてやったのさ」
カシオン「は…はぁ…」
アラン「それで、北星とはどうなったのだ?」
カシオン「はい。あの後、北星と一緒に暮らす事になって、今はこちらの我が家に住んでます」
アラン「ほぅ…結婚したのか?」
カシオン「まだですが…、結婚する事は決まってます」
アラン「て事は、式は近い内に開くのか」
カシオン「はい」
アラン「ははは、お前らも逞しくなったな」
アラン「さて、カシオン。今日から早速、職場で働いてもらうぞ」
カシオン「はい!」

会社 職場

ガチャ
アラン「みんな、ちょっと手を止めてくれ」
アラン「今日から職場で一緒に働く事になったカシオンだ。仲良くしてやってくれ」
社員「はい」
アラン「では部長、よろしく頼んだ」
部長「はい!アラン社長」
部長「ではカシオン君」
カシオン「はい」
部長「これからやっていく仕事は厳しいぞ。最初の間は慣れないかもしれないが、頑張ってくれ」
カシオン「はい!」

こうして、アランの会社に就職したカシオン。
初日から厳しい仕事で疲れるが、何とか一日目は切り抜けた。
そして、ようやく我が家に帰ったカシオン。

カシオン「ただいま…」
北星「おかえり!って、どうしたの?」
カシオン「いきなりの厳しい仕事に疲れちゃった…」
北星「あらら…。とりあえず、ご飯は出来てるから、先に食べちゃいましょう」
カシオン「うん、そうだね」

カシオン(これからが、毎日こんな暮らしになる…)
カシオン(それでも、僕は北星と一緒なら、いつだって大変な時でも乗り越えられる)
カシオン(だから、北星は僕が守る。ずっと…)

かくして、カシオンのこれからの人生に、いろんな事が起きるだろう。
北星も、自分が出来る事をさらに身につけるだろう。
二人で共に乗り越える。
それがカシオンと北星なのだ…。

HAPPY END